野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

三番叟

作曲も終わっていないのですが、今日はどうしても畑に行きたいので、早起きをして畑に出かけました。この前、収穫してから2週間。また、小松菜が大きくなっていました。成長したのから収穫すると、また次のが成長してきてくれるのが嬉しいです。ミズナも、前回ほぼ収穫したつもりだったのに、また、小さいのが大きくなってくれていました。庭に生ゴミ(無農薬の野菜限定ですが)を埋めているのですが、急に暖かくなったせいか、まずまず分解が進んでいるので、こうしてできた肥料も畑にもってきております。

畑の収穫した後、図書館にちょっと立ち寄って、能の本などを次々に見て、翁(三番叟)の勉強。「千秋万歳」からのダジャレの連想で、「千住万歳」になり、「三番叟」からダジャレの連想で「サンバ奏」となったわけですが、「三番叟」が重要になるわけです。

能の「翁」は、なんとなく

0)「千秋万歳」を寿ぐ謡
1)千歳が祓い清めの舞
2)翁(面をつけ神格)が天下泰平を祈る神舞
3−1)三番叟が地中の悪霊を踏み沈める舞(揉みの段)
3−2)鈴を振って種まきをして五穀豊穣を祈る(鈴の段)

こんなことなのだ、ということが確認できたわけです。もうすぐ種まきと思って、畑の帰り道ですが、千住で「だじゃれ音楽」の種をずっと蒔いてきたし、「だじゃれ音楽」が千住で育つように、少しずつ地面を耕してきたなぁ、と思いました。ああ、そうか。千住で「だじゃれ音楽」が豊かに育ちますように、ってことか、と腑に落ちまして、それで「三番叟」やるんだなぁ、と納得。

帰ってからは、まずは「三番叟」ではなく、ヴァイオリンと映像のための「だじゃれは言いません」の作曲。順調に進みまして、なんとか完了。

9月の鳥取で開かれる音楽療法の講習会で、歌づくりの講習を頼まれているのですが、その講座案内の文章が〆切を過ぎているのに、全然書けていなかったのも、勢いで書きあげて送りました。

それから、「千寿万歳」で使うトイピアノを千住に発送(梱包は妻が手伝ってくれました)して、様々な荷作りなどをして、明日からの遠征に備えます。なんとか一段落ついたので、近所のカフェに休憩に出向いて、10月にやらせていただいたライブの録音を、ようやくお届けして、マンガを読んだりして、くつろぐ。こちらの店主も、春から夜の営業をやめて、代わりに朝に営業することにしたとのこと。新たな決意を聞いて、こちらもインスピレーションをいただきました。