野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

音楽家の耳と脳

神戸のCAP CLUB Q2にて、「音楽家の耳と脳 #2 野村誠に聴く」というイベントに出演するので、神戸に出発ですが、出発までの時間に、作曲中のアコーディオン曲「お酢と納豆」を少しだけ書き足す。20日に大田智美ちゃんがモスクアに行ってしまうので、19日までに書き上げるのですが、なかなか時間が足りないので、電車の中でも作曲することに。出町柳から祇園四条までの数分間に数小節書いて、そのまま阪急に乗って十三までの数十分間、譜面を書き続けて、十三から三宮までも書き続けて、ポートライナーに乗ってポートターミナル駅までの数分間にも、あと何小節かを書き足して、完成も近づいてきました。ということで、分かりにくいと評判の会場まで歩いて行きましたが、言うほど分かりにくくもなく、会場に無事辿り着きました。

イベントでは、第1部で、野村作品の音源や映像を次々にご紹介しました。1曲5分で10曲だと50分なのですが、15曲ほど紹介しようとしていたので、1曲3分程度を紹介しようというわけです。それぞれの曲をじっくりは聞けないし、お話も短く、駆け足で紹介。

第2部では、中川博志(Hiros)さんにインタビューされて、いろいろお話。現代音楽の作曲は、深刻なのが多かったり、深刻過ぎるのが多いのに、野村の音楽は深刻な感じがしないんだけど、それはどういうことか?という問いが面白かったです。

そして、最後に、Hiros(バーンスリー)+野村(鍵盤ハーモニカ)によるセッション。Hirosさんの提案でドローンに合わせてのセッション。限られた時間ではもったいないくらいで、1時間くらい演奏していたい感じでした。また、ゆっくり音楽もお話もしたいものです。

ということで、帰り道も、「お酢と納豆」の譜面を書きながら帰って来ました。電車で移動しているスピード感とオスティナートは相性が良いらしく、家で書くよりも曲調に勢いが出ます。明日は大阪に行かねばならないので、明日の移動中も作曲することにしよう。

それにしても、格安チケット屋で売っている阪急どこまで乗っても400円切符のおかげで、神戸(三宮)〜京都(河原町)まで400円でした。ポートライナー(ポートターミナル〜三宮)は、2駅で210円、京阪(祇園四条出町柳)も3駅で210円に比べると、安いなぁ。

こちらは、Hirosさんとお坊さんたちの公演の映像です。