野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

日々、勉強です

今度の土曜日のコンサートに向けて、ピアノ練習中です。インドネシア滞在中に書いた曲や、映像と共演する曲なども弾くと思いますが、ピアノのための21の小品「福岡市美術館」(2009)、ピアノのための11の小品「静岡県立美術館」(2012)なども、弾いております。美術館所蔵品からピアノ組曲を作曲するプロジェクトは好評で、第3弾が決まりました。第3弾は、前橋に新しくできる美術館で、本日は、朝からskypeでミーティングをしておりました。2月の下旬に、開館前の美術館の所蔵品をもとに音楽ワークショップを開催し、それをもとに4月頃に野村が作曲、秋の開館とともに発表、という流れになりそうです。うーむ、楽しみ。美術作品が鑑賞できる上に、面白い音楽が次々に生まれて、しかもピアノの小品が増えていくので、このタイプのワークショップは、各地の美術館に行ってやりたいものです。

美術館と言えば、年末あたりから、ちょっとずつ読んでいる「ポンピドゥーセンター物語」(岡部あおみ著)が、本当に面白いです。パリでの美術館事情や展覧会の裏話が、淡々と語られているのですが、どのページを読んでいても、面白い。藤田展を準備していた時に、藤田夫人を訪ねた時のエピソードとか、展覧会のために壁をつくっていく話とか、河原温の浴室シリーズの展示を実現した話とか、、、、。とにかく、内容が凝縮されていて、読み応えがあります。非常にお薦めです。

さてさて、今日は結構ピアノを練習しましたし、鍵ハモの練習もしましたが、その合間に、アサヒビールの記録冊子のための原稿も執筆。ビザの申請の準備なども進行中。明日から、お出かけが増えるんで、色々、家でできそうな仕事から片づけております。

妻が突然、年末から編み物に取り組み始め、手袋をつくってくれました。本日は、本人の分も完成。1ヶ月前にはできなかった技術を身につけておりまして、大したものだなぁ、と思います。ぼくは、この1ヶ月では、何も習得してないなぁ、と思い、この1年だったら、畑仕事に少しは詳しくなったし、ふんどしを着用できるようになったかなぁ。あとは、夏頃からお灸を始めたので、いろいろなツボに詳しくなったか。日々、だじゃれを言うようになったなぁ。とにかく、日々勉強です。

勉強とは面白いもので、「野村誠×北斎」でも、いろいろ勉強して楽しかったわけです。今、野村幸弘さんとの対談原稿も書き起こしているのですが、彼の「学術小咄」や「映像美術史」というのが、これまた面白い。幸弘さん曰く、アカデミックは面白い!

またまた、いっぱい勉強させてもらおうと思います。