野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

西日本は今どうなってるのだろう?

被爆国家日本の未来について、日々、色々な方々と語り合っております。

悪者探し、犯人探しをして、お前の所為だ!責任とれ!と、やりたいけど、それは虚しい。まずは、未来へのビジョンを語り合いたいわけです。

東京電力とか、政府とかは、加害者でありながら被害者でもあるので、大きな被害を及ぼしていますが、自らも大きな損失を受けていて、しかし、東京電力を応援する人なんていないので、精神的なサポートを全然受けていないでしょう。その人達には、前向きに未来へのビジョンを考える余裕なんてとてもないでしょう。なんとか冷静に判断して現状を乗り切るのも難しいに違いないです。

で、未来を語れる余裕がない人達に、前向きに未来のことを考えて行動しなさい、と言っても、無理な話です。それよりは、前向きに未来のことを考えて行動を始められる余裕のある人が、勝手に始めた方がいい。

批判したり愚痴ったりしないと前進できない精神状態の時は、誰かの悪口を言ったり、不満を吐き出して、精神状態を維持した方がいい。

もう少し精神的に回復していたり余裕が持てた人は、批判や悪口でループする状態からは脱出できているようで、現状からどんな未来を描きたいのかを語り合う状態にシフトしているようです。

ダメージから脱出できた人たちこそが、この世界を変えていく役割の第一歩を担うはずです。小さなアクションを起こし何かを始める役割です。

東日本大震災で東日本は、物理的にも精神的にも相当なダメージを受けています。そうなると、西日本こそ、色々なアクションを起こしていける役割を担えると思います。

今、西日本の各地では、どんな動きが始まっているのだろう?東日本のことなど、関係ないと、今まで通りの生活を送っているのだろうか?いや、そんなはずはないでしょう。西日本の各地で、前向きな動きが始まっているはずです。しかし、現在、人々の意識が東北に集中しているので、西日本の各地で密かに始まりかけている動きへ、意識が向きにくい気がします。そうした微かな動きと声に耳を傾ける役割が必要です。そして、未来を語り合い、少しずつアクションを起こしていきたい。これから、西日本の各地を旅して、3・11以降の西日本はどうなっているのか、何が始まっているのかを、ぼくの目で見ていく必要はあると思えてきました。