野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

芸大の西洋音楽学科のグランドピアノを触る

 ジョグジャの芸大の西洋音楽学科に行き、ピアノを練習させてもらいました。お礼として、ピアノ科のエリタ先生に、ピアノ曲「DVがなくなる日のためのインテルメッツォ」と「福岡市美術館」の楽譜を進呈したところ、「学科の図書として学生が閲覧できるようにします。是非、サインをして下さい。」ということで、サインをして、学科の蔵書になりました。何でも学科主任が病気で入院してたりして、ピアノの使用の許可の返答までに時間がかかってしまったそうで、学生達のために授業をしてもらうことを待ち望んでいて、いよいよ実現すると、喜んでいただきました。練習用に、グランドピアノが置いてある教室を使わせてもらいました。なんとエアコンも完備で、寒いくらいです。グランドピアノがある部屋は、一般の学生などは使えないように、通常鍵がかけられているそうです。で、どんなクオリティかと思ったら、これが、ピアノの音色とは思えないほどアタックが強く、音もキンキン鋭いのです。どういうメンテナンスをすると、こういうピアノになるのでしょうか?ひょっとしたら、インドネシアの文化で良いと思われるピアノの音色を追求すると、こうなるのかもしれません。全く価値観が違うのかもしれませんね。