野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

大学院の授業に1ヶ月ぶりに参加

 ジョグジャの芸大の大学院で、ワヤン・スニン氏の講義に出席。約1ヶ月ぶりの参加です。結局、日本で震災が起こり、その後、ずっと日本の復興を応援するイベントの準備で忙しくなり、3月24日にイベントが終わった後は、体調を崩し行けなくなり、4月に入って体調は回復しましたが、山下彩子さんと千田美智子さんが日本からやって来た途端、様々なコラボレーションが始まり、やはり授業に行けませんでした。ということで、本当に久しぶりに講義に参加しました。
 1ヶ月ぶりに参加してみると、インドネシアのリスニング能力は、若干向上しているようで、以前よりは話の内容が分かるようになってきました。本日は、修士論文の書き方について、話していたのかと思います。

1)Latar Balakang(=バックグラウンド)
2)Ide Penciptaan (=創作のアイディア)
3)Tujuan  (=目的)
4)Sumber (=情報源)
5)Metode/ Proses (=方法/プロセス)
6)Ulasan Karya (=作品の考察)
7)Daftar Pustaka (=参考文献)

といきなり説明が始まりました。12星座をアイディアに作品を作る学生もいれば、津波をテーマに作品を作る学生もいて(スマトラアチェ出身の人ですから津波を近郊で経験したのでしょうね)、ジキルという神に捧げる祈りをテーマに創作をする学生もいたりするようです。テーマは何でもありなのですが、それを、大学院レベルの研究として提示するには、理論を適用していく(aplikasi teori)ことがアカデミックなのだ、と先生は力説しているようでした。その理論も既存の理論もあるけれども、自分自身の方法(cara sendiri)でも良いと言っているようです。Apa(何を?)、Kapan(いつ?)、Bagaimana(どのように?)と、常に自問して、テーマを明確にしていくことが重要とのこと。
 来週は、いよいよ学生達がそれぞれのテーマで発表します。楽しみです。