野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

Yohanes Subowo

ジョグジャの芸大の舞踊科で教えているヨハネス・スボウォ氏が訪ねて来る。舞踊科の先生だが、音楽家でもあって、舞踊科で今学期は、音楽の作曲の授業を開講しているらしい。舞踊の学生が3、4人で数分の曲を作曲、セメスターの後半では、一人ずつで作品を作って録音し、その曲に合わせて踊りを作り発表するのが試験とのこと。踊りと音楽に関係性が生まれているかどうかが評価の要素になる。他にも、スラカルタ様式の舞踊、環境での振付(野外でのダンス?)など、伝統からコンテンポラリーまで、ダンスから音楽まで幅広く授業を展開するスボウォさんの懐は広く深い。
スボウォさんに、現在ガムランの音階にチューニング中の鍵盤ハーモニカを吹いて聴かせたら、すごく嬉しそうにしていた。また、以前作ったインドネシア語の歌を色々歌って聴いてもらうと、ドビュッシーが「ジャワ音楽の作曲技法と比べると、西洋音楽の作曲技法は、子どもの遊びのようだ」という歌詞の歌に、すごく嬉しそうにしていた。
スボウォさんと一緒に行うコンサートの計画をジョグジャの芸大大学院にも協力してもらって、進めたい。