野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

構成する

昨日は、インドネシア国立芸大ジョグジャ校の音楽学部の学生50人とのワークショップをした。彼らは2人組になって、小学校に行って、ペットボトルや缶などを使って、子どもと音楽の創作を行っている。彼らとゲームをした後、そうしたゲームの中で印象に残った動きやリズムをピックアップして、それを構成することによって、作品を作っていき、最終的には発表のための練習をした。遊びから作品までの流れを体験してもらいました。

今日は、土曜日にある芸大のイベントのためのリハーサル。作曲家のスボウォさんがディレクション。集まったのは、ジャワ伝統音楽の歌い手のエニー、カリマンタン撥弦楽器sapeのモリス、様々な笛を演奏するトト、三線の田中さん、カリンバのダニエル(アルゼンチン)、グンデル(ガムランの鉄琴)のノル、クラリネットのイワン、それに、ダルブッカの薮さん、鍵ハモの野村。こちらは、各場面をスボウォさんが口で説明して、その場で作っていく。誰もメモをとらずに構成をカラダで覚えるところがジャワ的。

作曲家のギギー君が新作の譜面を持って訪ねてきたり、小学校の音楽の先生のダルーさんが打ち合わせに訪ねて来たりした後、ワヤン・オランという伝統的な舞踊劇を観劇し、あいのてさんツアー、静岡県立美術館作曲、ヒューとの九州ツアー、だじゃれウォーキングの後、どっぷりインドネシアを味わった充実の5月がとても濃く終わっていった。