野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

パルジアント来る

Kedai Kubun ForumのTーシャツ展のイベントがあるというので、見に行く。15時スタートとチラシに書いてあったが、行くと16時からだ、とのことで、会場の準備中。すごくハウリングしまくるマイクテストと、食事の用意。こちらのイベントは、参加すると、たた飯が食べれることが多いようだ。もし、日本からアーティストが遊びに来てくれた時に、ぼくがちょっとしたイベントをするとしても、ある程度、お客さんの食べ物などを用意する必要があるのかもしれない。16時になっても始まらず、何でも、ここ以外のところは、全部大雨が降っているので、それがやんだら、観客が来る、とのこと。本来、9月はまだ雨季じゃないらしいのだが、今年は早く、9月4日に到着以来、連日、必ず一度は雨が降る。雨はしばらく待てばやむのだが、時に滝のように降る。そうこうしているうちに、16時半を周り、今日は夕方、来客があるので、始まりを待たずに、帰ることに。

そして、夕方、パルジアントがやって来た。彼は中学校の音楽の先生。14年前、野村誠作曲のジャワ・ガムランと児童合唱のための「踊れ!ベートーヴェン」のジョグジャカルタスラカルタの公演に出演してくれた子どもたちは、彼の中学校の子どもたちだった。彼は、その14年前の経験がとても良かったらしく、ぜひ、自分の中学校に来て欲しい、と言う。しかし、彼の中学校は遠い。ジョグジャ市内から、バイクで1時間以上行かないといけない。でも、何かの機会には行ってみようと思う。14年前は、佐久間新さんと二人乗りで行ったのだが、国道は荒い運転のバイクが多くて怖かった。こんな歌が生まれた。

Motor Sakuma cepat sekali
Motor Parjiyanto bonceng Makoto lebih lambat
Jangan jatuh
Jangan lupa
hati-hati ya

佐久間のバイクはとても速い
誠と二人乗りしたパルジアントのバイク、もっとゆっくり
転んだらダメ
忘れたらダメ
気をつけよう

これは、パルジアントとバイクの二人乗りで、中学校に行くことになるかもしれない。この歌に2番の歌詞も考えた

Otak Sakuma pintar sekali
Guru Parjiyanto semangat mengajar semangat belajar
Jangan jatuh
Jangan lupa
hati-hati ya

佐久間の頭脳はとても賢い
パルジアント先生は、教える意欲あり、学ぶ意欲あり
転んだらダメ
忘れたらダメ
気をつけよう


教える意欲満々のパルジアントは、14年前に佐久間君から日本語を教わり、彼にインドネシア語を教えていたらしい。今度は、ぼくと薮公美子にインドネシア語を教える代わりに、日本語を勉強したいそうだ。