ジョグジャカルタのタマンブダヤ(文化センター)での公演が無事終了しました。300席のところ、あっという間に座席は埋まり、さらに、通路などの座れる場所には、床すわりのお客さん、立ち見などが、少なく見積もっても120人はいて、寿司詰め状態の会場でした。
公演は、ジャカルタ同様、お客さんは積極的に笑って楽しんでいました。
そして、問題は、第4場の即興のシーン。ここが、鬼と鬼の戦いがあったり、犬と雉が抱き合ったり、鬼VS桃太郎という単純な構造でなくなった。即興がより即興になった事件でした。作品が脱皮しかけている予感。
何か大きな扉を開けてしまったことは確かで、日本ではやらなかったことを、ジャワでやってしまいました。これは、きっと「桃太郎」の歴史において、ガムランの歴史において、ぼくの歴史においても、エポックメイキングな出来事になるだろうと、予想される事件です。ただし、今後、桃太郎がどこに行くのか、それが、まだ現時点では、わかりません。スラバヤ公演で、その方向性を確認できるといいな、と思います。
ジョグジャで公演して、何か不思議な力が作用したのか、大きな一歩が踏み出せた。そのことだけは確かです。そして、マルガサリのメンバーも、あちこちで、あれは何だったのか、話を始めています。そして、みんなで考えています。ぼくらが進むべきは、どっちなのか?
ということで、29日のスラバヤ公演で、まずは今回のツアーの決着をつけたいと思います。