野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

平石博一の空間音楽

門仲天井ホールでリハーサル。P-ブロッは5人ですが、8人や6人の曲もあって、赤羽美希さん、正木恵子さん、渡辺達弘さんの3人がゲスト出演。
で、ついにやってみました。平石博一の新曲「Walking in Space」。これが、すごい曲。ソプラノ4本、アルト4本で、4箇所に分かれて演奏するのですが、21ページのスコアは、雅楽の笙みたいな和音とでもいいますか、いろいろな和音がこちらから、あちらから、響いて、それが、クレッシェンドしたり、いろいろすることで、音が空間を移動していくように聞こえるみたいです。8人で出しているその響きは、あれは、トランスします。聴いたことのない音です。これは、もっと宣伝しないと、もったいないです。この曲1曲だけでも聴く価値あり。平石博一という作曲家のすごさを、改めて思い知らされました。

そのほかの曲も、みっちり練習。「風光る」は、10年ぶりに再演します。難しい曲なので、なかなか手が出せなかったので・・・。この曲の演奏をめぐって、リハーサル後も議論が続いて、なかなかP−ブロッはあついです。

8人編成の「手の記憶は耳に届く」もやりました。8人いると、バンドというよりオーケストラになりますね、やっぱり。バス鍵ハモ8人のサウンドはやっぱり面白いなぁ。



ということで、本日、鍵ハモをチューニングに出しました。2月17日のライブは、チューニングされた楽器で、平石博一作品を7作品演奏します。さらに、平石博一による8chサラウンドサウンドの演奏もあります。

皆さん、2月17日は、門仲天井ホールへ!

平石博一のホームページ
http://cat.zero.ad.jp/hiraishi/

ちなみに、ここで11年前P-ブロッが平石作品を演奏したときの写真が見れますね。
http://cat.zero.ad.jp/hiraishi/recordings/recordings.html