野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

えずこホール

宮城県仙南芸術文化センター(=えずこホール)に、久しぶりにやってきました。
今日から3日間ワークショップ。土曜日には、ちんどんパレード+大河原駅前で演奏で、駅前で芋煮会

今年の2月にホールの開館10周年記念イベントとして、演劇交響曲第一番「十年音泉」をやりました。2つの吹奏楽団、ギターオーケストラ、児童合唱団、演劇、音楽、ダンスのワークショップ参加者、野点チーム、舞台美術チーム、などなど、総勢500人くらいの大掛かりなイベントで、ぼくは総合監修で、矢内原美邦さん、倉品淳子さん、藤浩志さん、木村としろうじんじんさん、をはじめとした数々のアーティストに関わっていただきました。

ホール職員の方々によると、「十年音泉」以前と以後で、随分変化が見られるとのことで、今まで住民参加型で行ってきたことが、ホールの中だけで完結していたのが、ホールから外へ外へと開かれつつある、とのこと。今回の駅前での屋台やパレードも、そうしたことの一つ。吹奏楽団も、小学校などに出向いて演奏する際に、小学生が一緒に参加する工夫などを盛り込んだり、いろいろ新しいことが始まっているのだそうです。そう言われると、うれしいです。十周年記念事業が、十周年で燃え尽きるのではなく、11年目以降にどうつながっていくかが、ぼくにとってもホールにとっても参加者の皆さんにとっても、大きな課題だったからです。

ワークショップ。十周年のメンバーも集まっていました。新しいメンバーも何人かいました。白石女子高校の吹奏楽部で、「十年音泉」に参加した子もいました。3年生で、もうクラブを引退して受験なのに、参加してくれていたり。中学生の参加もありました。「十年音泉」メンバーで、やはり高3で受験だけど、今日だけのつもりで来た子が、やっぱり来たいって悩んでいた。来てくれて、うれしいよ。

えずこで生まれた「手拍子のロンド」、群馬の館林美術館で生まれた「黒い行列」、横浜みなとみらいホールで生まれた「ひるがえるコンダクター」などをやりました。また、竹を鳴らしながら、ホールの周りを練り歩き、それをきっかけに「なんちゃってチンドン」もやってみました。さらに、途中に、サンバ風のきめを入れて、チンドン+サンバの合体。これで、駅までのパレードはできそう。

もう一つ、オリジナルのマーチを作ろうということで、一人一人がマーチ風のリズムを言ったところで、今日は終了。白石女子高の二人が明日は来られないので、この続きは明後日にやろうと思います。

これから、ホテルで片岡さんと、本の編集会議します!