野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

日田の音楽をつくる

別府に行ったのに温泉に入らなかったとは、別府人からは怒られるだろう。街中でやっている塩田千春展も温泉も素通りし、別府の知人たちにも連絡せずに、住所は別府市だが山奥の片岡家だけに寄ってきた。

 

音楽評論家と音楽マネジメントのご夫妻が湯布院に家をゲットしたとの連絡もあり、片岡家に行くならばお立ち寄りください、というお誘いも今回はお断りして、片岡家オンリーの滞在。

九州は広いので、隣の県でも結構遠いが、それらはまた次回に。

 

本日は、大分県とは言うものの、大分と福岡と熊本の県境くらいにある日田へ。パトリア日田というホールがあって、ここの15周年企画で、日田の音楽をつくる企画。1月29日に最終公演があり、住民参加のステージ。ワークショップで関わる方々、吹奏楽団や合唱団、さらには地元の音楽家の方々などの力を総結集して、林業の盛んな日田で、「木」をテーマにした音楽をつくる。ワークショップも全部、「木」曜日に開催にした。今日は祝日だけど木曜日。

 

そもそも、ぼくを招聘してくれた担当の黒田さんは、福岡の春日のホールに転属で、それを及川さんが引き継ぐ形で担当していたが、8月1日から新規採用の中村さんが担当になったそうだ。人事もめまぐるしいが、皆さん、それぞれの個性で楽しそうに仕事をされている。

 

コロナで参加キャンセルがたくさん。何せ、家族で申し込んでいて、一人でもコロナにかかると、全員欠席になるし、申し込んでいた人は誰もコロナになっていなくても、同居している家族がかかると欠席になる。だから、今日のワークショップは少人数になった。

 

少人数だと「しょうぎ作曲」ができる。前半1時間くらいは、みっちり「しょうぎ作曲」。その後は、木の楽器だけを演奏したり、「日田どん」という言葉でリズムを作ってみたり、それを元にメロディーを作ってみたり、最後はコードを考えて、「木レンジャー」のテーマ曲も作った。少人数だけど、手応え十分の一日。

 

木の楽器、相撲の神様「日田どん」、祇園祭と水郷踊り、といったあたりが3本柱となって、日田の音楽が生まれていきそう。