野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

仙台へ

今日は、えずこホールに芝居を見に行くことにしたので、そのついでに、仙台に寄ることに。

エイブルアート・オンステージ参加の「音・カラダ・あそび TAK!TAK!プロジェクト」の定行俊彰さん(みやぎダンス)、定行雅代さん(みやぎダンス)、小関宏行さん(ギター奏者)と会った。

そもそも定行さんの応募した書類のプランに対して、もっと違う形があり得るのではないか、と何度も話し合いを持って、少しずつプランが変わってきて、現在にいたっています。昨年度は、実行委員として、必要最低限の関わりでした。そして実際の公演を見に行った時に、ぼく自身がもっと早くに色んなことを伝えておければ、と後悔したことも多かったので、今年は、できる限りのことはやっておこうと、思っているのです。

この団体の提唱する「インクルーシブ・ダンス」という言葉が、イメージしにくい言葉なのですが、説明を読む限り、「誰でも参加できるダンス」ということらしいのです。それで、率直に質問してみました。「ほんまに、誰でも来てもいいんですか?こういう人は、来てもらったら困る、ってないんですか?」と。すると、ダンスをやりたい人であれば、本当にどんな人が来ても、対応する覚悟があるというのです。例えば、その人が暴力をふるって、周りの人が危険にさらされるとしても、そういうことが起きないように暴力を止めることができるし、スタッフが対応するし、でも、そういう人には来ないで欲しい、ということはなく、誰が来てもいい。とのことなのです。

つまり、この人たちは、「ほんまに誰が来てもいいダンスワークショップ」をやろうとしているのです。

小関さんは、クラシックギターの奏者で、ワークショップでは、ギターが弾けない人もギターを触って何かを発見するかもしれないし、電動プロペラみたいなので、ギターで自動トレモロ演奏できるか試してみたい、でも、とにかくやったことないことばかりで、実際ワークショップが始まったら、予想しているアイディアは、全部失敗するかもしれない。初めて見ないと分からない。2月にある公演でも、小関さんがギターを演奏しないパターンもあり得るな、とか、いろいろ考えてワクワクいい感じです。

ワークショップは仙台と山形とで開催予定だそうで、山形では、高畠という地域に、アーティストがいろいろ住んでいるところがあって、そこを中心に、いろいろなことが起こっていきそうな予感だそうです。

このTAK!TAK!プロジェクト、責任者が鈴木倫絵さんで、「即興パフォーマンス団」とか「飛んでけワークショップ」で福祉施設への出張ワークショップなども構想中のようです。とにかく、立ち上げて何かを始めようというムーブメントの第1歩なので、興味のある人は、とにかく連絡を取り合うといいのでしょうね。

ネットワークが広がっていくことを、願ってます。