野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ガムランで作曲の2日目

碧水ホールでのワークショップの2日目でした。

今日の内容

①昨日作った「歌の追求」という曲をおさらい(昨日欠席の人もいたので、30分ほどじっくり練習)
②タイトルを考え、いろいろなアイディア出る
③タイトル案で出た「たまごのおじさん」にインスピレーションを得て、「ハンバーガー星人」の落書き
ハンバーガー星人の歌を作詞・作曲
ハンバーガー星人を歌なしで楽器だけで演奏
休憩
⑥運動音楽がやりたいとリクエストがあり、「スイッチ」
⑦しばらく即興でガムラン
⑧即興から生まれた新奏法
⑨即興から生まれた「手拍子+ソリスト
ハンバーガー星人の曲をおさらい
⑪リクエストがあったので、昨日やった「どん・ゆ」をやった
⑫最後に「あいのてのエンディング曲」の鍵ハモ演奏を聴いてもらって、おしまい。


①の「歌の追求」は、歌詞が少し変更になった。

②のタイトルは、T君(8歳)がいろいろ家で考えてきてくれたようで、お母さんに辞書で調べてもらって、追求の英語として、「サーチ」、「インベスティゲイト」、「ついきゅうさんきょうだい」などを紙に書いてきていて、タイトルを決めたくて仕方がなかったので、みんなで相談。結局、「追求」を巡るタイトルと、「食べ物」系のタイトルと、「おじさん」系のタイトルがいっぱい出ました。おじさんは、昨日の「たまご大王」のインパクトが強かったようです。

③タイトルを考えている間に、O君、M君がホワイトボードに落書きをして、たまご大王とハンバーガー星人が描かれた。

④歌詞は以下の通り

ハンバーガー せいじんじん
にほーん じんじんじん ちゅうごく じんじんじん
あーめー ざーざー ふってきて
ぶにょぶにょにーなるー

⑤歌詞を歌わずに楽器だけでやると、かなり神々しい曲。この歌詞に音程をつけて作ったのに、歌詞がなくなると全く別世界。

⑥休憩前にハンバーガー星人の曲を、歌わずに楽器でかなり集中してやったので、T君から、次は「運動音楽をやろう」と提案があった。子どもは運動したい。スイッチではリーダーを交代でタッチされた人がやったので、メンバー一人ひとりの個性が、いろいろ見えてきて面白かった。走ったり、叫んだり、柔軟したり、演技したり、かなりハードに動きました。

⑦ヘトヘトになった大人がくたばっているところに、子どもたちが楽器を鳴らし始め、それをきっかけにみんなで自由に楽器を演奏。ここから、いろいろなアイディアも出る

⑧これは、Kちゃん、Zさんらと遊びながらできた奏法。サロンを叩く木槌で、木槌を叩いて、間接的に楽器を演奏。要するにばちでばちを叩いて演奏する。これ、かなりいい音が出る。また、いくつも重ねて、だるま落とし奏法もできた。この奏法で、なんちゃってジャワ舞踊をする人の伴奏もした。

⑨O君は本当に楽器が好きで、隙を見つけては、どんどん演奏する。彼が突然、楽器で演奏し始めたりするのが、面白いので、彼が始めたら、全員が手拍子(または太鼓)になって、彼をソリストにするというルール。

昨日、今日の二日間。なかなかいい感じでした。

これまで出た素材としては、歌詞とメロディーのある歌が2曲「歌の追求」、「ハンバーガー星人」、ルールのある即興 「どん+ゆ」、「オカリナ&レスポンス」、「ソリストと手拍子」、「木槌奏法」、ダンスが「ジャワ舞踊」、「スイッチ」、といった感じ。

次は9月8,9日です。