野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

巨人のウクレレ

アルヴァトン小学校でのワークショップ2日目。昨日、子どもたちと作った曲をレコーディング。声で雨の音やブタの鳴き声などを表現したグループ1。ウクレレで演奏のグループ2。ベルや鉄琴でのグループ3と3曲をレコーディングする。その後、昨日、「カーンガルヴァでは、ゲームしないの?」と言った子どもがいたので、ゲームをすることに。「かごめかごめ」をやる。日本語の歌詞を何となく覚えてもらい、29人での「かごめかごめ」。当然、うしろの正面を当てることは困難なのだが、みんなが「Jで始まる」とかヒントを出して、遊びを改良していく。単純なルールの遊びを、子どもは工夫して楽しむので凄い。その後、ホールが使えることになったので、日本から送った竹楽器(トンガトン)をみんなで演奏。しかし、26人に対して14本しか竹がない。どうしたらいいか?の提案に、「楽器のない子は別の楽器をする」、「楽器のない子はダンス」するなどのアイディアが出る。即興のセッションに、終わりの合図を作り、静寂の後に指を指された子どもが、巨人についてコメントをする、というルールで、何度も即興を続けていく。終わって、教室に戻ろうとすると、自分たちの考えたリズムを発表したい子どもが現れ、次々に発表タイムになる。教室に戻り、昼休み前に巨人に関する歌をつくる。「Daidarabo is looking for someone to play with. He can't find anyone to play with.」という歌詞ができ、メロディーがついて歌う。午後、歌詞の続きをつくりSearching night and day, he met a tomboy at Carn Galva to play chess. となる。登場人物を男の子にするか女の子にするかで意見が分かれて、tomboy(おてんば娘)にすれば、両方の意見が入れられる、という提案が採用された。子どもたちは、振付もしてくれ、いい歌になった。その後、山本さんの朗読に合わせて、ウクレレを即興で演奏した。その音から何を連想したか、様々な意見が出て、ここにある全部のウクレレを合体させると巨人のウクレレができる、というアイディアが出て、ウクレレを20個くらい並べて、ウクレレの形を作った。それを演奏して、今日のセッションは終わり。その後、崖っぷちにある野外劇場ミナックシアターに行き、あり得ない絶景に驚く。いつか、ここで何かをするのだろうか?