野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ミス・マープルと13の謎

トーキーにて。朝食と海辺のハイキングに連れて行ってもらう。ヒューとトーキーを歩くことで、彼がこの地に住んで、トーキーの郷土史に基づく音楽をやったり、この地の出身の知られざる科学者オリヴァー・ヘヴィサイドに関する音楽と彼に基づく巡礼パフォーマンスをしたり、この地の地質学を調査する移動型音楽プロジェクトをしたり、という活動の裏話が次々に聞ける。それが本当に面白い。誰か、これをアーカイブしたら、本当に面白いと思うが、こうして一緒に歩いたものだけが聞ける貴重な話だ。

来年1月11−14日にえずこホールで行うワークショップの打ち合わせ。アガサ・クリスティ・フェスティバルとの連携を考えて、ヒューとノムラのミステリー音楽ワークショップ「ミス・マープルと13の謎」というタイトルのワークショップになりそう。

その後、ニッケルハルパ演奏家グリスが訪ねてきて、彼女と即興演奏のセッションをいっぱいする。スウェーデンの音楽の話、楽器の様々な奏法、音楽の色々な話ができたことも大きい。Martyn Bennettという若くしてなくなったスコットランドの作曲家の話、彼女が以前務めていたダーティントン・カレッジの同僚のFrank Denyerという作曲家が、オーケストラの演奏家が、みんな得意じゃない楽器をする曲を作曲した話などを聞く。興味深い。彼女の手作りの人形も見せてもらう。

夜は暖炉を囲みながら、ヒューに日本の色々な歌を教えたりもする。