野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

足立区のあいのてさん

今朝は、足立区役所のホールで、あいのてさんコンサートでした。
これは、足立区の子育て支援活動での初の試みで、今まで役所の人が企画していたのを、お母さんたちが企画・運営するというものです。

で、やる気満々だし、不慣れだし、初々しいイベントでした。

初の試みなので、観客への対応も不慣れだったようで、定員200名で考えていたところに、口コミでどんどんお客さんが集まり、どうも公にはされていないけれど、950人入って、これ以上人が絶対入れないので、その後来たお客さんの来場を次々にお断りしていたようです。入れずに泣きながら帰って行った子どもの姿も見られたそうで、非常に申し訳ないです。事前申し込み制にして整理券を作るとか、定員を公表し、先着何名で整理券を何時から配布などすればよかったのでしょうが、お母さんたちが自主的に企画して、会場作りや受付や色んなことを手作りでやった初の企画で、想定以上にお客さんが来てくれたので、対応しきれなかったのだと思います。今日は入れなかった人にも、また体験できるチャンスを作りたいと思うので、すみませんが、またリベンジさせてください。

続いて、音響のプロパーのスタッフがいなくて、マイクのセッティングもなかなかできないのですが、次々にお客さんが到着、ロビーが人で込み合い、どうしようもなく、十分なサウンドチェックもできずに、とにかくお客さんを会場に入れなければと開場しました。ホールは客席の天井が高く、音があまりクリアに聞こえにくい会場だったのですが、いざステージにあがってびっくりしました。幼稚園や学校に通っている子どもは来られないので、基本的に3歳以下の子どもたちです。その子どもが700人くらい(親は300人くらい)いるわけです。700人の子どもが、ごそごそ動いた音が700人分集まって、客席の高い天井の上に響き、ざわざわの塊みたいなのができあがって、色んな音がマスキングされて聴こえないのです。こんな環境は初体験です。その上、プロパーの音響スタッフがいないので、マイクに頼れないので、かなり力技で演奏しないと、客席に音が届かないし、大変でした。過酷な環境でしたが、とてもいい経験になりました。朝からがんばって演奏しました!お客さんに伝わっているといいのだけど・・・。

足立区には東京芸大もあって、音楽環境創造科(以下、音環)も移転してきたのだから、音環の学生に音響ボランティアでも入ってもらったら、メチャクチャ助かっただろうなぁ。そして、後でわかったことには、音環の学生たちは、みんな会場まで来たのに、入場できなかったのだそうです。う〜む。

それにしても、ママさん企画、ママさんネットワーク、素晴らしいです。これだけの大観衆の前で、なんとかかんとかステージをやれました。足立区のお母さんたちと東京芸大でタッグを組んで、何かやれればいいなぁ。

片岡さんのブログに写真
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