野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ACD継続中

取手アートプロジェクト2006(TAP2006)は終了しても、そこで結成された「あーだ・こーだ・けーだ(ACD)」は、取手を離れても継続中です。

取手大喜利で藤本由紀夫さん絶賛のサウンドガールを作ったNIPと、藤浩志さん絶賛の石を踏むとへにょっと音がした三好隆子さんによる展覧会が、大阪で行われていたので、いずみホールに打ち合わせに行ったついでに立ち寄りました。
http://www.g-ou.com
ぼくが選んだアーティストが、取手で出会って、知り合って、取手を離れた後、大阪で一緒に展覧会をしていること自体、嬉しいことです。
屋上の野外→ギャラリーの中を抜けるスポンジのトンネル→屋内のギャラリーの入り口、と移動するわけなのですが、スポンジのトンネルの外で映像による照明があって、スポンジを通して光を感じることができますが、それと同時に、トンネルの入り口や出口から来る外光も感じることができます。これは体験してみないと全然分かりませんが、往復で全く違った体験になります。ただの通路を行きと帰りでこんなに違う体験は初めてで、そのことを体感したのは、非常に得した気分です。
ちなみに、昨日はギャラリーの入り口の穴を入り口にしていたらしく、今日になって、屋上の外に向いてる穴を入り口に変更したみたいです。ぼくは、一度通った後に逆行してみたくて、しばらくしてから逆に通ってみたのですが、あまりの違いにびっくりしました。見に行く方々、是非、両方を体験しましょう。
展示会場ではNIPの二人に会い、日本橋の「ぎゃらり かのこへ」行くことを薦められました。
http://www.ami-kanoko.com
このギャラリーは三好さんのバイト先で、三好さんにも会いました。このギャラリー、1階で靴を脱いで入るお屋敷で、2階は和室で、3階から窓を開けると、隣のファッションヘルスの看板が目に入る。周りの風景とかなり異質な感じで、街の中エアポケットで、静かでのんびりします。でも、そこには、常連のおじさんたちが次々に現れて、お酒やお好み焼きなどをなぜか差し入れしてくれて、ぼくもお好み焼きをご馳走になりました。2階でやっていた宮川真一さんの陶器のパンが畳の色と夕暮れ時の外光と裸電球の灯りと、とてもいい調和をしていました。

ACDの記録冊子は、もうひと頑張りすればできるみたいで、楽しみです。
http://acdparty.exblog.jp/