野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

十年音泉、大商ギター部の場当たり(10:00〜12:00)

今日は以前から、照明や舞台セットを大まかに入れた上で、吹奏楽団、ギター部などとの場当たりをして、舞台上の様々な段取りを確認する日と決めていました。本番は、2月17・18日なのですが、平日には、高校生たちは来られないので、合同で練習できる最初で最後のチャンスです。そのために、少なくとも合同でやる部分は合わせられる状態を作っていないといけないわけです。だから、6〜9日の4日間は、みんなでお茶をしたりする時間がとれないような時間の過ごし方をしてしまいました。

で、午前中は、第4音泉。大商ギター部との絡みです。ステージ上でのギター部の位置決めやマイクを使ったり音の聞こえの問題など、かなり時間がかかると思っていたのですが、全て嘘みたいに順調に進みました。大商ギター部が、かなり多くの位置を占めるので、ダンスとの兼ね合いが大変です。でも、ギター部の後ろを駆け抜けていく姿などは、かなり絵になって美しい。昨年、片岡さんにワークショップで作ってもらった「ユカ・マサアキ」という名曲があって、これは楽してできる名曲です。その次に、ぼくとのワークショップで作ったフレーズをもとに坂野さんが編曲した超難曲「たいにいず」がありますが、これが繊細なところは繊細に、力強いところは力強くなっていて、素晴らしい。片岡ワールドと坂野ワールドの両方を次々に味わえてお得です。この2曲はPAせずに生音でやります。29名のギターオーケストラ。アルトギター、プライムギター、アルトチェンバロギター、プライムチェンバロギター、バスギター、コントラバスギター、ギタロンという7種類の楽器を駆使した大合奏。今年度は全国大会優勝した力量のグループです。

片岡、坂野ワールドを堪能した次には、倉品さんとのワークショップでやった演劇をギター部がやって、さらに、その次に鶴見さんが編曲したノリのいい曲があるわけです。そして、その後には、当日、野村の指示で、何かを即興的にやることが決定的。というわけで、大商ギター部で、片岡ワールド、坂野ワールド、倉品ワールド、鶴見ワールド、野村ワールドの5種類を味わえます。超お得です。