野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

原稿を書いています

「十年音泉」の当日パンフの原稿を書いているのですが、なかなかうまく説明できないでいるうちに、少しずつ言葉が整理されてきました。全体は3部構成です。つまり

第1部 音楽劇
第2部 レクチャー協奏曲
第3部 ワークショップ交響楽

というわけです。第1部は、第1音泉(序曲「ママとパアテルル」)と第2音泉吹奏楽劇「幻覚の森」)で、これは、いわゆる音楽劇にカテゴライズされるものだと思います。

第2部は、レクチャー協奏曲です。例えば、ピアノ協奏曲というのは、ピアノというソリストがいて、そのバックにオーケストラが控えている音楽のことですが、第2部(第3音泉)には、3つのレクチャーをするソリストがいるので、これは「レクチャー協奏曲」と名づけていいと思います。ちなみに、第1協奏曲は、レクチャー+合唱、第2協奏曲は、レクチャー+演劇+バンド+合唱、第3協奏曲は、レクチャー+木彫+ダンス+吹奏楽+音楽ワークショップメンバーと、なっています。

第3部は、これは、第4音泉(ギター舞曲「たいにいず」)、第5音泉(フィナーレ「祝電」)にあたる部分です。ワークショップ的な要素がたくさんあり、観客も出演者も「交」わり「響」き合い「楽」しむステージです。名前が付いたし、全体像がさらにクリアに見えた気がしてきました。