野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

大商ギター部との初練習

大河原商業高校ギター部を訪ねました。第4音泉で演奏するギター部ですが、今までスケジュールが合わず、やっと練習に立ちあうことができました。坂野嘉彦さんの「たいにいず」と鶴見幸代さんの「ママとパアテルルの主題にもとずく3つの舞曲」の2曲を聴かせてもらいました。坂野さんの曲は、ギターの特性を生かした力作ですが、ギター部は、よくやっていました。これが練り上げられると、相当カッコイイことになります。特殊奏法も効果的でした。鶴見さんの曲を鶴見さんに丁寧に指導してもらいました。3年生は引退なのに、3年生で来てくれている顔もあって、すごく嬉しいです。

それにしても、前回大商に来た時は、7月。あの時は、いすとりゲームでメロディーを作って一緒に遊んでいたのに、今日は、譜面を見ながら、ここはこうして、あそこはこうして、と作曲家っぽく言っている自分に、何だか不思議な感じがしました。だって、ここにいる時は、いつも遊ぶようにして音楽を作っていたのに、今日は初めて練習したからです。

2月は、一日おきに大商に来て練習しますよ。楽しみ、楽しみ。

それにしても、坂野さん、鶴見さんが羨ましい。ぼくもギターオーケストラのために譜面を書きたかった。1年前から大商を何度も訪ねて来て、譜面を書くという最後の一番おいしいところを、自分でやるつもりだったのに、鶴見さんと坂野さんにやってもらいました。総合監修をすることになったり、「あいのて」があったり、取手アートプロジェクトがあったり、P−ブロッのイギリスツアーがあったりで、全く編曲の時間がなかったので、仕方がないのですが・・・。このうち、一つでもなかったら、ギターオーケストラの編曲やりたかったなぁ。羨ましいし、悔しいよ〜〜。