野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

十年音泉、第4音泉が少しずつ進展中

お昼に起きて、矢内原さん、倉品さんと朝ごはんを食べに行く。我々は朝ごはんのつもりで、トーストを食べようとレストランに入ったがランチタイムで、トーストがない。世間とは時差があるみたいです。明日こそは、トーストを食べたい!

藤さんたちは、新聞紙やブルーシートなどを使ったメッチャカッコイイオリジナル緞帳を作っていました。

2階席の吹奏楽団を1階席の客中で指揮できないかなと検討中。でも、客席の通路で指揮をしていたら、どこかの席のお客さんの視界をさえぎるので、移動する指揮者ができないかなぁ。

朝日新聞の取材。最後には調子に乗って喋っちゃいました。温泉に来るように、「十年音泉」はリラックスして見れます、見た後に疲れるのではなく疲れがとれます、吹奏楽も、合唱も、ギターも、バンドも、劇も、ダンスも、美術も、全部出てくるフルコースで、前菜からデザートまで、お腹いっぱいに楽しめます、って言いました。だいたい、本当のことになると思います。

大商ギター部に行きました。昨日は、あれだけ「たいにいず」を丁寧に稽古したのに、今日の前半やったことは、ギターを弾かずにダンスをしました。ギターを抱えた人々のダンス。倉品さんによるワークショップです。そして、さらには、「相談所」からの台詞を言ってもらいました。これで、今日は、ダンスと演劇が前半の1時間。さらに、ママとパアテルル舞曲の2曲目は、チェンバロギターのデュオのイントロが印象的なので、このデュオの二人に、恋人同士が二人でどこかに行って、そこでひっそり二人きりの話をするように演奏を始める、という演技をつけました。倉品さんの指導。

後半は、突然、メトロノームに合わせて、かなりテンポをチェックしたりして、さっきまで緩々の雰囲気だったのに、いきなり鬼コーチに早変わりの野村でした。

ホールに戻ると、矢内原さんが藤さんのヤセイヌを使ったヤセイヌダンスを振付中。これがまた、「幻覚協奏曲」の音楽と合うのです。いいです。

19時になって、「いすとり振付」をやりました。今まで「いすとり作曲」と「いすとり作劇」はありましたが、初のダンス作りです。「ママとパアテルル舞曲」の2曲目に合わせて作りました。初のいすとりダンスを味わう間もなく、その場で矢内原さんがアレンジしていきました。これ全部を覚えるの大変だけど、「テキストのたね」の群読みたいに、各自が4つのフレーズを選択して、そこだけ踊るようなやり方やったら、面白いかも。

その後、「ヘイノン・ノニノニ・ヘイノニ」と「白いマフラー秋の空+弾けないギターアンサンブル」と「砂漠の人+楽器のコンタクトインプロ」の3つをやっておいてください、と言い残して、えずこウインドの練習に。

吹奏楽のメンバーにシャワシャワ隊に合わせた風の音を試しにやってもらったり、いろいろ試してみました。その後は、「ママとパアテルル序曲」、また今日も一段階良くなりました。そして、藤さん+小山田さんがいつの間にか完成させていた富士山の緞帳+吹奏楽を隠す暖簾をつけて、第1音泉の演奏をやってみました。カッコイイ!!「十年音泉」は音楽会でもあり、ダンス公演でもあり、演劇公演でもありますが、動く展覧会でもあったんだ、と感嘆!!素晴らしい。美術を見るだけでも、入場料の価値は十分あります。「テキストのたね」の演奏もかなり良くなってきました。「パアテルル幻想」も良くなってきましたよ。

そして、第4音泉を最初から後半の入り口までを通しました。いろいろ課題も見えましたし、可能性も見えました。楽団ように作った台は全て取り払ってフラットにして、音楽、演劇、ダンスが完全に並列に存在できるようにしようと、第3音泉終了後の休憩中に全部撤去することにしました。第4音泉は、日々Updateされていく予定で、Updateしていくのが楽しみです。すごく面白くなれるタネがいっぱいあります。

ヤセイヌダンスも舞台チームに見ていただきました。藤さんのトーク吹奏楽と音楽チームとダンスが、融合していきます!!

矢内原さん、倉品さん、野村は、稽古中に、どんどん「〜〜〜してください」と言いますが、提案しているだけだから、心の中では、「皆さん、どうしましょうか」の相談の気持ちは持っていますから、指示に従うだけじゃなくって、練習中には、時には指示されていないことをやって提案してきたり、いろいろ言ってきてくださいね、ということを、念押しして、終了。昨年6月に、時間厳守でやります、と宣言していたのに、今日は10時30分くらいに終了でした。一時間延長です。もう延長をしないようにしていきたいです。その代わり、みんなで帰り道に1時間だけお茶する時間がとれる方が、公演だって、もっと良くなるはずだもの。

泉山さんがタケヤブタのアニメーションを作っていました。これを基調に、土曜日のロケで実写したものを組み込んでいくみたいです。すごいなぁ。こんなことやってもらえるし、メッチャ楽しいから、もっと映像のアイディア色々出さないと、もったいないなぁ。いろいろやりたいです。