野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

北極グマ

昨日の夜から14時間眠ってしまいました。起きると、作曲家の樅山智子さんが、我が家にいました。今日、泊まるみたいです。

今日は、「北極グマ」のアレンジ。昨日書いた「ドゥクラングール」が、かなり大変だったし、14時間眠ってぼーっとしていたので、あっさりとした譜面になった。

で、今日は、早めに芸術センターに行って、大田智美ちゃんとアコーディオン+ピアノでの合わせを先にやりました。「ドゥクラングール」、難しいけど、何度かやるうちに、少しずつ感じがつかめてきます。

今日は、稽古の様子を、林加奈ちゃんがビデオ撮影に来てくれました。

帰った後に、ビデオを全部見直し、音楽の課題や、ダンスとの関わりが、色々見えてきました。

それにしても、毎日演奏をしています。イギリスに行って以来、連日鍵盤ハーモニカで同じ曲を演奏し続け、演奏もこなれてきたり、より深みに入れたりしましたが、今度は、毎日、自分の曲をピアノで弾いています。今は、この演奏するということが、面白いです。しかも、今回やっているのは、もとは自分の即興演奏です。その即興演奏を、野村幸弘さんが映像で編集したものを、楽譜に書き起こし、その楽譜をもとに、アコーディオンとピアノにアレンジしました。そうして書かれた譜面を、ダンサーと合わせて、何度も演奏しながら、少しずつ演奏を変えていきます。譜面をなぞっているうちは、まだまだで、譜面が全部自分の身体に入り込んだ上で、それから自由になっていく、その先の演奏まで辿り着きたい。

それにしても、演奏は難しい。智美ちゃんの繊細な音色、フレージングを横で聴けば聴くほど、自分の演奏の荒さが気になりますが、今は、荒くても自分の音を出す、ということに主眼を置きつつ、しかし、演奏全体の精度をあげていこうと、励んでいます。

毎日が新鮮です。