野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

最先端の初心者たち

コラボ・シアター・フェスティバルの3日目。

音遊びの会のゲネプロでは、前より断然メンバー同士の信頼関係が高まっていて、バンドになったなぁ、と感じました。相当、いい感じで、かなり良かった。

今日も直前での追い上げもあり、当日来たお客さんもいて、満席!!

音遊びは、満席になって会場がデッドになった分、音が伸びにくくなったのか、その分、ゲネプロよりはちょっと頑張って演奏しているような感じがしました。それと、大友さんなどのプロミュージシャンが引っ張っていく部分が3月よりも減った分、ますます子どもたちが頑張ってました。

ほうきぼしは、前回はゲストとしてピアノで入ったので、初めて観客として見ました。ピアノがなくなった分、やっぱりメンバーは、自分の声だけで存在しなければいけないのですが、一人ひとりが舞台上にちゃんと存在していました。

終演後、音遊びの会の打ち上げにも行きたかったのですが、ボランティアスタッフ、舞台スタッフ(舞台監督、音響、照明)、制作スタッフとの打ち上げに参加することにしました。

そして、今日も聞き手になりました。

ボランティアスタッフは、リハーサルも含めて、全部の舞台裏を見続けてきただけあって、いい感想をいっぱいくれました。厳しい意見もいっぱい聞けて、鋭い質問もいっぱいあって、これだけ話ができて、本当によかった。

さらに、舞台スタッフとも色々話ができました。

発表会と、何が違うのか?という問いに、ぼくの答えは、

「発表会は、先生に教わったことをどこまで到達できたかを発表する場ですよね。今日のフェスティバルは、先生がいないし、前人未到の分野をやっているという意味では、最先端なんですよ。でも、みんな始めてまだ1年目だから、最先端の初心者なの。でも、この初心者は、発表会の初心者とは全く違う初心者。」

エイブルアート・オンステージは、最先端の初心者たちを応援していますが、この人たちが続けていって初心者じゃなくなった時には、すごいことになるだろうことについて、語りながら、打ち上げ終了でした。

みんな最先端の初心者です。1年前に結成されたばかり。でも、すごく環境の恵まれた初心者。初心者じゃない熟練したプロのアーティストと関わって創作できるし・・・。そして、この最先端の初心者は、既に相当面白いです。でも、続けていったら、もっと、もっと面白い何かが生まれてくるのかもしれない。だから、みんな続けてくださいね!