野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

日羅印尼中の知音/Auberginesファミリーオーケストラ/ハッピーバースデイ

「世界のしょうない音楽祭」2021は、オンラインでの開催。今年は、無観客で撮影。新曲《日羅印尼中の知音》のリハーサルと撮影をした。コロナだから、参加予定の方々でも当日キャンセルで出演者が減るのかなぁ、と心配していたが、参加予定とお返事いただいていた人数よりも多くの参加で合奏できて、今年度をこのように締めくくれて嬉しかった。今までオンラインでだけ会ってきたメンバーと、初めて対面で音を出すことも感動的だった。初めての対面だから、もっともっと交流したりしたかったけれども、コロナ禍で、必要最小限の時間で終了することにしていたので、例年のような打ち上げもできないし、記念撮影もない。終了と同時に解散。こうした終わり方は寂しくもあるが、でも、こんな状況の中、開催できて最後に一緒に演奏できて感謝。スタッフ、関係者、参加者、みなさんに感謝。コロナで、舞台上で2mのディスタンスをとっての演奏になるので、通常の合奏よりも他の人との距離が遠いので、声や楽器で音を出す時に心細い気持ちもあったと思うけれども、みんないい演奏だったなぁ。

 

別件で、インタビュー映像の収録の後、帰宅。

 

神戸の震災から26年だ。26年前の今日、ぼくはイギリスにいて、ヒュー・ナンキヴェルの家に泊まりに行って、彼の家のテレビで阪神淡路大震災のことを知った。今日は、26年前からの親友であるヒューが、エマ・ウェルトンとやっているファミリー・オーケストラAuberginesのオンラインワークショップに参加した。日本からは、だじゃれ音楽研究会のメンバーも参加。イギリスもコロナでロックダウンなので、オンラインでワークショップをしている。子どもと親が一緒に楽器で参加したりして、リモートで合奏をする。既存の楽曲を演奏するのではなく、その場で音を出しながらアイディアを出し合って即興的に作っていく。イギリスの様々な家族の日常と、日本の日常が重なり合い、プロの音楽家とかではない人々が楽器を持ち寄り音楽を創作していく楽しい時間。なんとも言えない味わいがあり、音楽と生活と切り離されずにそこにある。

 

夜は、JACSHA飲み会で、樅山智子の誕生日祝い。路上バンドや歩行器プロジェクトの主要メンバーだった杉岡正章鶴の誕生日でもあるなぁ。ハッピーバースデイ!