野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

青ダルマどん

まず、お願いです。明日、滋賀県甲賀市の碧水ホールで行われるコンサート「音楽ノ未来 野村誠の世界vol.4〜ガムランをめぐって」に来ようかどうしようか迷っている人、少しでも来ようと思った人は、何が何でも来てください。日本のほかのどこでも見られない内容です。

まず、13時からの映像上映ですが、昨年のコンサートで発表したガムラン作品「さるう」(約20分)、そしてインドネシアのアートビレッジでの昨年のコンサート状況「ニティプラヤンの夕べ」(約8分)を上映します。

14時からのコンサートの内容ですが、第1部はワークショップで作った新作「青ダルマどん」です。全体は4つの場面に分かれた曲、約30分。冒頭は、「だるまさんが転んだ」の遊びをしながら、ガムランの楽器の中を通り過ぎていく。第2楽章は、横一列の音楽、回転する音楽、叩いて踊る音楽、の3つの小編成の音楽。第3楽章は、複数の指揮者、そして、走ったり止まったり演奏で繰り広げる様々な演じる演奏、第4楽章は、全員で繰り広げる壮大なフィナーレから立ち現れるソリスト、そしてソリストと格闘する一団

休憩時間は、ロビーにて、「あいのて」出演者の3人のあいのてさん、尾引浩志片岡祐介野村誠によるミニライブ。

続いて、第2部は、野村誠作曲のガムラン「踊れ!ベートーヴェン」のフル編成バージョン。約25分の大作に、1996年の世界初演時以来、ゲストに伝説のシンガーTASKEも登場。本日のリハーサルでも、衝撃的なパフォーマンスを見せてくれました。

休憩時間は、ロビーにて、「あいのて」の3人のミニライブその2。

続いて、第3部は、アジアプロジェクト。インドネシアからガムランの達人ヨハネス・スボウォ、タイからタイ民族音楽に様々な実験を仕掛けてきたアナン・ナルコン、あいのての3人、林加奈、そして、中川真、佐久間新も加わった豪華メンバーによる様々な即興演奏が繰り広げられます。戦う即興ではなく、アジア的な共存していく即興、ユーモア感覚と美しさが共存できる音楽が展開できることでしょう。

こんな豪華プログラムは滅多にできませんし、ホール職員の観客動員予想が正しいならば、次年度は、この企画は存続できず、今回限りの幻のイベントになってしまいます。それは残念だと思うので、最後のお願いを書いています。とにかく、最後になってしまうかもしれませんが、悔いのないベストの演奏をしたいと思います。

8月27日は、碧水ホールに足をお運びください。

http://www7a.biglobe.ne.jp/%7Enomu104/chirasiongakunomirai2006.html

http://www.jungle.or.jp/sazanami/gamelan/