野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

青森大好き

ジャズとコーヒーのお店「成幸」で、Artists meet Aomori projectのvol.6の野村誠トークショーやりました。司会の中川さんから肩書きのことを聞かれて、「作曲家」と答えたときに、95年に水戸芸術館の企画の話をしました。ロックバンドと中学校の吹奏楽団と2台ピアノと砂山典子、山下残、島袋道浩、杉岡正章鶴らが共演した「でしでしでし」。約60人で上演した曲です。そのときに、初めて作曲家と名乗ったのです。それから、12年間作曲家と名乗っています。

そこで、「でしでしでし」の録音をかけました。15分近くある曲で、全部かけるつもりじゃなかったのですが、途中で、録音をかけながら、即興で鍵ハモ演奏を始めたら、だんだん盛り上がっちゃって、結局、最後までやりました。「でしでしでし」は2003年にオランダで演奏した時以来ですが、大人数で演奏している時は、観客の視線が分散しますが、ぼく以外は録音で、カラオケ+野村の演奏で、観客の視線を一人で引き受けたので、同じ作品でも随分長く感じたし、ばてました。このエネルギッシュな作品を全部通して演奏できたのは、津軽三味線の青森の人たちなら、言葉なしに音のエネルギーだけで押しまくっても、伝わるだろうな、という信頼感がありました。

さてさて、その後、色んな映像を見せながら話しました。自分的には、なかなか楽しい会でした。気づいたら時間切れ。最後は、えずこホールで作った「手拍子のロンド」をお客さんと演奏して終了。お客さんからの質問などを受ける時間が取れず、やや残念でしたが。

打ち上げでも、楽しく盛り上がりました。あまりに、ここにいる人々がいいので、来年また、青森に来ちゃいそうな気がします。しかも、この土地から生まれるもの、ここでインスパイアされるものに、興味津々です。青森大好き!