野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

今日はオフ

月曜日は、ホールの休館日。今日は、オフだった。しかし、宇都宮のNHKの人が、わざわざ打ち合わせにやって来たので、一緒にお昼ご飯を食べることになった。NHKというのは、色んなセクションがあるらしく、この人は、テレビ番組を作る仕事じゃなくって、イベント専門の仕事をしているらしい。打診されたイベントは、時期が近いので、スケジュール的に実現確率はあんまり高くないけど、そのうち何かできるかな。

で、イギリス人連中は、みんなで温泉に行きました。ぼくは別行動だったので、通訳もしなくていいから、本当に一日オフでした。

でも、ちょっとだけホエールトーン・オペラのスコア作りをしました。明日から、有馬純寿さん、菊地奈緒子さんも合流です。ワクワク

ところで、第4幕って、適当にワークショップで作ったのに、シンフォニーって思ってみたら、かなり形式にのっとってるなぁ。最初のHere is Jamaicaという曲を第1楽章と考えると、テンポの速いソナタ形式ってな感じになるんだけど、そもそもソナタって二つの要素を対立させるわけで、I am a cow.(女声で低い声)とI am a hypo.(男声で高い声)を対比させていくわけだから・・・。続いて、緩徐楽章があって、ダンスの楽章があって(これは古典的には、メヌエットとかスケルツォとかだけど、ここでは8分の5拍子とsenza tempoが交互に訪れるダンス)、そして、最後に、結婚式の曲が来る。この結婚式の曲が、なんだか、ベートーヴェンの第9の4楽章みたいな気分がしてきた。つまり、独唱と合唱がついてバカバカしく盛り上がるオーケストラ。ワークショップ参加者の人に説明するのに、いい喩えになるかな。

ちなみに、第3幕は、バロックスタイルのレシタティーボ(次にどんなことが起こるかを説明する歌)+前衛スタイルのアリア(様々なスタイルのソロ)、と言い換えてもいいかもしれません。

Dennisと娘のStevieが到着。これで、イギリスメンバーは全員集合。イギリス人7人、大所帯になってきました。