野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ホエールトーン第2幕通し

ホエールトーン・オペラのワークショップ。今日が2日目。13:00〜18:00まで。参加者は、10代(中学生、高校生、大学生)から70代まで全年齢層の30人弱。

今日はワークショップ2回目にして、第2幕の通し稽古をする、という大きな目標を設定していました。通しをするためには、前回のワークショップで作った歌をおさらいしなければいけないし、新たに「しょうぎ作曲」で合唱曲を作ることも必要。フィッシュ&チップスの日本語訳バージョンもみんなで相談して決めたい。それと同時に、この30人が仲良くなっていくために、あまり急いでプログラムをこなしている感じになってもいけないし、しかも、欲張って、ヒューがよくやる音楽ゲーム「スイッチ」を体験し、しかもそれを様々な楽器でやってみる、という試みもしてみたい。さらには、1幕に出てくる歌「どうやって実がなるの」を発声練習代わりにやってみたい。しかも、できるだけ多く、参加者の人たちが楽器をやる時間を作りたい。

これを時間を延長せずに、休憩時間も十分とって、でも、焦らずに、しかしそれぞれの曲はじっくりカラダに染み込むくらい練習できるような、そんな風にやりたいってことだった。

うん、それがすごくうまくいきました。

このグループ、すごくいいメンバーです。居心地がすごくいいし、楽しいし、楽器もトランペット、トロンボーン、サックス、クラリネットもあれば、尺八やリコーダー、さらには、色んなパーカッションやキーボード、鍵盤ハーモニカやハーモニカ、剣玉、まで。本当に良いオーケストラです。しかも、本当に愛すべき人たちです。

このグループに、ゲストミュージシャンが加わるのが本当に楽しみです。Pete Moser(ワンマンバンド、トランペット、アコーディオン)、Carol Gribes(ジャズヴォーカル)、有馬純寿さん(コンピュータ、エレクトロニクス)、菊地奈緒子さん(箏)、名倉亜矢子さん(ルネッサンスバロックスタイルの歌)、山川冬樹さん(ホーメイ、イギル)、梅津和時さん(サックス・クラリネット)、それに、ぼくがピアノや鍵盤ハーモニカ、ヒューがヴィオラやギター。さらに、えずこウインドのメンバーが10数名加わります。4幕のシンフォニーは、どんなになるか、非常に楽しみです。

で、とにかく通しました。人数もいるので声のアンサンブル、とってもいい感じです。第2幕の終わりもすっきりしました。2幕はヒューが指揮をすることになりそうで、いろんな楽器を持って演奏もする合唱団+指揮者+ソリスト(魔女)という形になりそう。こんな合唱のあり方があってもいい、ということを、もう少し意識してプレゼンできるといいかもしれません。

PeteとCatherine(ピートの奥さん)も到着。ワークショップ終了後は、えずこホールで花見パーティーになりました。

第1幕のスコアが完成したので、英語版7部、日本語版6部を印刷。有馬さんと菊地さんは火曜日に直接渡して、そのまま練習に入るとして、梅津さん、山川さん、名倉さんには郵送してもらうようホールにお願いしました。

ホテルに着いた後はヒューの部屋に、BobやPeteやCatherineと集まって、楽しく酒パーティー。この和室のホテルに、イギリス人4人が正座したり、床に座ってお酒を飲んでいる情景は、見たことのない面白いものでした。でも、やっぱり、部屋は薄暗く間接照明にしてました。