野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

あいのて第0回収録

今日はNHKで、新番組「あいのて」の宣伝用の番組(4月1日9:00〜9:15放送)の収録などがあった。番組のアートディレクション担当の絵本作家の荒井良二さんが、番組セットにライブペインティングしていく。そのスタジオメイキングを番組にしちゃおうというコンセプト。ぼくと尾引浩志さんも初めて衣装をつけて、共演の森迫エイさん(小学生)、仲村瑠璃亜さん(中学生)とも顔合わせ。市川さん作の衣装、なかなかかわいいです。

女の子二人の呼び名は、エイちゃん、ルリアちゃんでいくとして、音出し隊の呼び方をどうしよう。エイちゃんに意見を求めたところ、尾引さんがビッキーなら、野村はムッラー、片岡さんはオッカー、ということになった。3人そろって「あいのてさん」。「あいのてさん」は英語表記はi-
note3?

荒井さんの絵を描き始めだけは、どうしても出演者4人(オッカーは浜松で仕事のため欠席)で音を出してから始めたかった。音を聴いてのインスピレーションでセット作りに入って欲しかったから。ここは無理を言ってやらせてもらった。傘たてや、灰皿、それに尾引さんが口琴やホーメーなど、ぼくも鍵ハモなどを演奏。ルリアちゃんは、オーディションでダントツに音楽性が高かったので、是非一緒に番組をやりたいと思っていた人で、得意楽器がドラムなだけあって、すごく音をよく聴いてくれるし、この4人のアンサンブル、どんどん良くなる。本当に絵を描いている荒井さんの動きに即興的に合わせたり、ほとんど指示を出さなくても自然に場面が変わったり。エイちゃんもすごく楽しんでくれたし、いい始まりでした。

その後、この宣伝用の番組の収録をしたのだが、要するにこの宣伝用の番組には、音楽をしているところが極端に少ない。台詞を言うところ、絵を描くところなどはあるのだが、肝心のこの番組の独自性を示す音楽に関するところが少ないので、音楽がしたい、音楽がしたい、音楽がしたい、と思った。音楽に関する部分は、3月4日のレコーディングをエイちゃんが取材してくれるけど、これは下手をすると、野村や尾引さんが、教育テレビでただのお兄さん役みたいなので出ているように誤解されかねない危険性をはらんでいると思った。3月4日にそこはきちんとやらないとなぁ、と思った。

でも、荒井さんの絵は本当にいい感じ。

途中で音響の人と鍋やフライパンなどを使って、サウンドチェック。音響の担当者が非常に柔軟な感じで、こちらの無理難題に一生懸命答えてくれるので、これなら大丈夫、と感じた。

収録の最後に、荒井さんと出演者4人で合奏。フライパン、ボウル、ゴミ箱、ペットボトル。鍵ハモ、口琴。このアンサンブル、最初はかたかったけど、ぼくとルリアちゃんで頭をペットボトルで叩き合う演出を入れたら、全体がほぐれていい雰囲気になった。第0回目としては、まずまず。でも、番組第1回は、これより圧倒的にクオリティの高いオリジナルな音楽をお届けします。第0回は当日たったの数分リハーサルしただけの演奏です。第1回以降は、すごいことになりますよ。