野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

横浜の風&ホタル

教育音楽の連載原稿を書く。小学校の先生向け。この原稿は、悩まずに1時間くらいで一気に書くことに決めているので、何を書こうか、ちょっと考えて、アルプス一万尺の動きをベースにボディパーカッションのリズム合奏を創作する話を書いた。
で、夕方にようやくオルガン組曲の作曲に着手。今日、書くのは、1曲目の「横浜の風」。ムチャクチャ変拍子のフレーズ「プーツプーツプーツパープー(16分の13拍子)」、「パープーパープープーツー(16分の12拍子)」、「ププカプーカーカーア(16分の10拍子)」というのを、ほぼそのまま冒頭部分で生かした(16分の12拍子を11拍子に短縮したり、若干いじったけど、ほぼ原曲のまま)。その後も16分の7拍子のところを書いたりして、いい感じで25小節ほど書いていた。
ここで、カナちゃんが「たまには外食しない?」と誘ってくれたので、銀閣寺の側のイタリアンを食べに行くつもりが閉まっていて、そのまま通りがかりの「かに道楽」でカニを食べまくる。で、せっかく銀閣寺まで来たので、哲学の道でホタルでも見ることにした。学生時代、夜中に友人と歩いては色々語り合っていた哲学の道。ホタルの季節だから、若い男女がいっぱいいる。ちょっと数が少ないように思ったけど、それでも20匹以上見られた。
家に戻って作曲の続きをしようと思ったら、全然調子がつかめず、その後停滞。で、22人の子どもを4つにグループ分けしてみた。「横浜の風」、「ペンギン」、「ソルボンヌ・クラシナー」、「風景」。こうやって分けた後に、「横浜の風」にグループ分けされた子どものフレーズをもう一度、じっくり眺めてみた。そうやっていくうちに、だんだん「横浜の風」という曲が見えてきた。譜面は25小節ほど書いたところでストップしてるけど、頭の中では一応できあがりが見えたので、あとは書くだけ。でも、書いていると、また微妙に変わっていって、気がつくと大きく変わったりするから、書くのが楽しみだし、早く書きたい。