野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

掃除 

今日は、自分の部屋の掃除をした。ぼくは、作曲する前には、必ず部屋の掃除をする。掃除機をかけた。でも、今日は作曲はしなかった。

 あと、作曲家の三輪真弘さんに紹介してもらった楽譜出版社「マザーアース」に色々な楽譜を見せるために、コンビニでコピーをする。自作を10曲ほどコピーしていたら、1時間半もかかってしまった。「譜面下さい」と言われる度にコンビニでコピーするのが、実は結構面倒臭いので、出版してもらえるのは、大変ありがたい。

 山盛りの楽譜を抱えて、コンビニからの帰り道、偶然、通崎睦美さん(マリンバ奏者)のお父さんとバッタリ会った。
「この前、京都新聞に記事出てましたね。」
と言われた。1週間ほど前に記事が出たらしい。京都新聞に言って、記事を送ってもらおう、っと。

 それで、打ち合わせがあるから、京都駅までテクテクと歩いていたら、直ちゃんに会った。直ちゃんは、昨年までぼくが教えていた京都女子大学の卒業生で、絵本作家志望で、ピアノも得意で、今は幼稚園の先生をやっている人。でも、絵本の話などを全くせずに、世間話をした。

 それで、京都駅で橘さんと打ち合わせ。
「野村さんの場合、色んな曲、全部で野村さんの世界って感じがするから、全部、出版していく路線でいきましょう。」
ということで、ピアノ曲も、箏も、アコーディオンも、オーケストラも、お手紙風の楽譜も、全部、出版していこう、という話になった。

 ちなみに、今年は、本をいっぱい書いています(これって、日記じゃなくって、手紙だ〜〜)。つい先日に出た「即興演奏ってどうやるの」(あおぞら音楽社片岡祐介さんとの共著)を皮切りに、老人ホームさくら苑での作曲の話も、単行本になります(晶文社、大沢久子さんとの共著)。それから、保育の音遊び本を林加奈ちゃん、鈴木潤さんと共著で書いて(民衆社)、それから自費出版で「しょうぎ作曲の楽譜集」を作るつもりです。これも、要するに、部屋の掃除みたいなものです。やったことが多すぎて、部屋が散らかってきたので、本にしたりしてまとめて整理して、すっきりしないと、新しい物を作る気分になりにくい。だから、今年の後半は、大きく言うと、4ヶ月かけて大掃除をするつもりで、来年になったら、いい作品を次々に生み出そう、ってな気分でもあります。