里村真理さんと熊本市北区の植木をリサーチ。熊本市現代美術館で行う問題行動トリオのプロジェクトの準備として。西南戦争の主戦場の一つであった田原坂にある資料館も訪れた。
西南戦争で使われた喇叭と、当時の各隊ごとのラッパの楽曲を自衛隊のトランペット奏者が吹いて再現した録音があって、どれも似ているので、こんなのが鳴り響いて、敵と味方を区別できるのだろうか、と思った。戦争の時、この地のあちこちでトランペットで似た曲が鳴り響いたヘテロフォニーを空想した。
https://x.com/kengungsvc_wa/status/1300630430807281665
植木の山と谷の地形や鳥の鳴き声などを味わい、温泉も堪能し、その後もカフェで企画案を練る。面白くなりそう。
相撲探求家で元力士の一ノ矢さん(松田哲博さん)の著書『相撲の力学』読了。相撲について物理学で解析するところと、科学では解明できていない相撲の妙技を物理的な発想を比喩的に使って解釈するところがあり、どちらも現時点での一ノ矢さんの最先端の相撲の理解で、非常に面白く読んだ。常にアップデイトされていく一ノ矢さんなので、数年経つと、一ノ矢理論はさらに新しくなっているだろう、と思う。名著で、特に、双葉山、太刀山、常陸山、梅ヶ谷など明治〜昭和初期にかけての力士の身体論になっているところが面白く、現代の相撲が失いかけている技法を詳細に解説している。