野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

庭仕事/千住の1010人

もう長いこと、生ゴミを庭に埋めている。これで可燃ゴミが大幅に減らせるのと、埋めたゴミから想定外に野菜が出てくることもあり、出てこなくても畑の栄養になるからいいや、と埋めている。ぼくの作曲に似ている。鍵盤ハーモニカ、ペットボトル、廃棄された古瓦、だじゃれ、など、価値を見出されずに捨てられてしまう。だから、生ゴミから予想外の野菜が出てくることは、創作活動と似ている。

 

生ゴミを埋めるときは土をかぶせていた。しかし、猛烈に雑草が成長しているので、土をかぶせるかわりに大量の雑草をかぶせてみようと考える。そうすると、生ゴミを埋めるのと、雑草を抜くのがセットになって、庭の雑草勢力が少し減少する。ぼくの作曲精神からすれば、雑草こそ応援しそうなものだが、実は雑草はマジョリティで、そんな中で奇跡的に出てきた野菜の方がマイノリティなので、マジョリティに駆逐されないように雑草を減らしている。

 

などと、自分の庭仕事について、もっともらしく理屈を考えるが、要するに何か食べられるものができたら嬉しいのだ。

 

ただ、外での作業を長時間するのも考えもので、気象庁の予報でも黄砂やPM2.5が酷い。洗濯物を外に干してしまったが、部屋干しにすべきだっただ、と少し後悔。窓を閉め切ると暑い初夏のような気温なので、窓を開けて風を呼び込むが、なんだか痒いような気がし窓を閉める。とりあえず、家中に掃除機をかけて空気清浄機を稼働させる。うーむ。東南アジアの排気ガスの中で、ベチャやトゥクトゥクに乗って過ごし、大気汚染への耐性はあると思っていたが、そうした身体への酷使でのつけか、この歳になってアレルギーっぽい。免疫力高めなくっちゃ。

 

庭仕事や掃除も、どこか創作につながっているし、目的もなく本を読んだり、楽器をしても、それは創作につながってくる。どんなアイディアも、来年度に実施するつもりの《千住の1010人》につながるが、そうしたアイディアはメモしないと忘れてしまう。そこで、ボードにポスターの裏紙を貼って、そこに《千住の1010人》のアイディアをメモすることにした。

 

今日のメモ

 

1010人の『ねってい相撲聞』

playerでありlistenerであること

出演者(奏でる人)、観客(聴く人)という境界を行き来する

全員が「聴く」というパフォーマンスのプレイヤーになる仕掛け

 

楽譜あり+練習あり:202人

楽譜あり+練習なし:101人

楽譜なし+練習あり:202人

楽譜なし+練習なし:505人

 

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