3月31日の日曜日は、熊本市現代美術館でワークショップというか、野村誠という広場が出現するのをやりたい。出入り自由なので、好きなときにどうぞ。
高松市美術館の開館・閉館の音楽をつくっているが、現在取り組んでいるのは、
おはようございます。ただいまから開館いたします。どうぞ、ごゆっくりお楽しみください。
というもので、これを結構、色々な人の声で録音した音があり、さらには、全員で言ったものなどもある。「ごゆっくり!」とノリノリで楽しそうに言っているのもあり、これらをどのように配置するかが、作曲のメインだったりする。サヌカイトは、一人ずつ順番に叩いたのが、規則的だけれども、少し揺らぎがあって面白いので、これに合わせてピアノを入れることにして作曲中。とてもシンプルなものになりそうである。
Darius Milhaud『Notes without music』読了。作曲家ミヨーの自伝の英訳。いつか『ミヨー見まね』という「だじゃれ音楽」をやりたいと思っているが、まだやっていない。今回、読みながらミヨーをいっぱい聴いたので、少し詳しくなった。以前、たまたま駒場アゴラ劇場の近くの古本屋で安くで売っていたので買った本。
第1次世界大戦の時はブラジル行き、第2次世界大戦の時はアメリカに行くし、ポール・クローデル、ジャン・コクトーなどとの交流の話など話題が色々面白い。ヒンデミットがアマチュア向けの現代音楽について関心があると、いうようなくだりが何度も出てきて、そういう作品を頼まれて書いたりもする。
仲の良い夫婦のようで、マデレーヌ・ミヨーの話は頻繁に出てくるので、ウィキペディアで調べたら、2008年(105歳)まで生きておられて、びっくり。彼女に献呈するために、こっそり弦楽四重奏を書いた話とかも出てくる。そして、ベートーヴェンよりも多く弦楽四重奏を書くと決めて、18曲書いた。多作。 弦楽四重奏の第14番と第15番は、同時演奏もできて弦楽八重奏になるそう。