確定申告の準備が少しずつ進んでいる。サヌカイトやピアノの研究は良い感じに続いていて、3月3日の高松市美術館のコンサートへの準備も着々と進んでいる。というか2週間後だ!いよいよだ!
香港のCCCDからオンラインワークショップのシリーズを頼まれているのだが、中学生を対象にした6回シリーズになりそうで、とても楽しみ。
里村さんから、最近の若い人は「タイパ」という言葉を使うらしい、と聞いた。タイムパフォーマンスの略らしい。なるほど、ぼくは気が長い方なので、「タイパ」の悪いことに取り組めるが、若い人が「タイパ」を重視するんだったら、ぼくはもっと「タイパ」の悪いことを積極的に取り組んでいくべし、と思った。1年、2年ですぐに成果が出ないことでも、時間をかけて熟成させる。人生の残り時間がだんだん少なくなってきたと焦るのではなく、中年になったからこそ、どっしりと慌てずにやっていこう。「いそがばまわれ」、「序破急」、「せいてはことをしそんじる」、「石の上にも3年」、「3年先の稽古」。野村誠+大沢久子『老人ホームに音楽がひびく』(晶文社)の中で書いた「朝顔作曲」の話。ここは、じっくり腰を据えて、掘り下げて、何年もかけて、新境地に向けて熟成させていくぞーー。慌てない慌てない。
小倉貴久子監修、工藤啓子著、駿高泰子漫画『すぐわかる!4コマピアノ音楽史 ロマン派~20世紀編』読了。入門書なのに、ピアノの構造のこととか、作曲家とピアノの関係のことなど、マニアックなことに触れながら平易に書かれているので、ピアノについて考える上で勉強になる本だった。