野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

モノクロームサーカス33年目の大公演と大祝賀会

本日は、『クロニクルMochrome Circus』。1990年に結成して、33年。坂本公成くん+森裕子さんから、初期の作品から時系列に一挙9作品を上演すると、ご案内をいただき、たまたま関西に来ている時期と重なったので、「おめでとう!2月4日だったら、飛び入り出演できるよ。ギャラは要らないから、必要だったら遠慮なくお使いください」的な祝賀メッセージを送ったら、スペシャルゲストとしてチラシに掲載もされ、ダンス公演で作り込むだろうから、飛び入りで出る余地って、せいぜいアフタートークくらいかな、と思ってたら、第1部は、結構いっぱい出ることになり、開演前のロビーパフォーマンスも出ることになった。

 

90年代の作品たちを通して、青春の様々な試行錯誤とエネルギーとチャレンジ精神に再会して刺激を受けるとともに、今の青春真っ只中の若いダンサーたちからも、いっぱい触発されました。

 

モノクロームサーカスが結成された頃に生まれたダンサーの斎藤綾子さん、収穫祭を始めた頃に生まれた小倉笑さん、さらには、今回、共演した2002年生まれのダンサー山瀬茉莉さん。小学生の時にコンタクト・インプロヴィゼーションに出会ったとのこと。

 

それにしても、2002年生まれによく会うなぁ。作曲家/ピアニストの佐藤伸輝くんや作曲家の梅本佑利くんも2002年生まれだし、今回の振付助手の保井岳太さんも2002年生まれだそうだ。これからどんどん活躍していくだろう。2006年度に、NHKEテレの幼児向け番組『あいのて』を一年間作った。その時の対象年齢だった人が、番組のこと自体は覚えていなくても、そこで色々感じて育っていってくれたら、って思ってたのだけど、その世代の人たちが活躍していると、18年前にあんな番組を作ってよかったなぁ、と(勝手に)思う。

 

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2年前に突然意識不明になって病院に搬送され、死にかけた公成くんが、リハビリを経て復活して、こうして舞台に立っていて、奇跡だった。公成くんと裕子さんが、ダンスを通して、人と人の繋がりを育み続けてきた成果が、この公演だったなぁ。人生とか生き様とか出会いとか。

 

おめでとう&ありがとう。

 

結局、打ち上げ2次会で話し込んでいたら、深夜1時40分。まだまだ熱い話の途中だったけど、続きはまたどこかで。