野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ハワード・スケンプトン/外と中をつなぐために人と会う

10月21日に東京で、新進気鋭のヴァイオリニストで即興演奏家でもある加藤綾子さんとライブ。「インプロ・りぶる」という素晴らしいサイトを主宰されている。音楽が溢れてくる即興演奏をされる新世代のヴァイオリニスト。まだ席あるみたい。お時間あれば、ぜひ。

impro-calendar.notion.site

 

Esther Cavett著『Howard Skempton: Conversations and Reflections on Music』を読了。イギリスの実験音楽の作曲家ハワード・スケンプトンへのインタビューとそれに関する考察を中心に進む本で、彼が音楽家になる経緯、カーデューやスクラッチ・オーケストラ、大学で作曲を教えること、などなど、色々な話題を楽しむ。 

 

https://www.amazon.co.jp/Howard-Skempton-Conversations-Reflections-Music/dp/1783273216

 

里村さんと家を探すというか、アートセンターというか交流の場をつくるというか、そんな感じで物件を見に出かけてみた。イギリスからJohn Richardsが来ても、熊本でジョンを紹介するための場がないので、せっかく日本に来るんだったら熊本に寄らない?と声をかけられない。インドネシアからTedi Enが山口まで来たのだったら、少し足を伸ばしてもらって、熊本でワークショップをしようよ、と開くための場がない。熊本の外に遠征に出かけまくっているので、熊本の外と熊本をつなぐ役割はできるはずだ。

 

それにしても、熊本のことを自分はあまり知らない、と改めて思った。どうしても遠征が多く、熊本で面白い活動をしている人、熊本のアーティストなどに会って話を聞くことを、意識的にやっていかないと次に進めない。里村さんも熊本市現代美術館でのプログラムを作っていく上で、もっと熊本の人と出会っていく必要を感じているようだった。とりあえず、実際に人に会いに行って、ネットワークを作っていこうと思う。そうすると、熊本でどんな場所をつくれるのか、考えられると思う。