原宿カーサ・モーツァルトにて、大田智美さんのコンサート『野村誠のアコーディオン、全部やります!vol.2』
23年前に作曲して22年前に世界初演された作品に、22年ぶりに出会った。23年前に作曲した時のことで覚えてることも忘れてることもいっぱいあったけど、当時感じてたものがいっぱい蘇ってくるようだった。でも、蘇るだけじゃない。素敵な演奏家たちが、踏み込んで解釈してくれて、楽しんで演奏してくれて、観客の人たちがしっかり受け止めてくれて、過去の自分の音楽が新たに生まれ変わってくれた。
プログラム
1 《六段→交段→空段→穴段の調》 (2015)
2 《Beethoven 250 ー迷惑な反復コーキョー曲》(2020)
3 《How Many Spinatch Amen!》(2000)
アンコール 《宮城道雄 洋楽に出会う》(2022/2023)
《六段→交段→空段→穴段の調》は、大田智美ちゃんのアコーディオンに、今回初共演となった小林真由子さんの箏、ぼくはピアノ。六段の世界観をたっぷり味わったと同時に、extra stepsのスリリングな演奏と、最後の穴段の美しい単音の響きまで、味わえた。
《Beethoven 250 ー迷惑な反復コーキョー曲》は、世界初演が無観客だったので、その場で演奏しているバージョンは初演。智美ちゃんとデュオ。
《How Many Spinatch Amen!》は、亀井庸州さんのヴァイオリンと北嶋愛季さんのチェロと智美ちゃんのアコーディオンによるトリオ。22年の月日を超えて響く声に感激。
アンコールは、亀井さんが尺八も吹くということで、春の海をやった。昨日の夜、思い立ってアレンジしてよかった。
この感激を励みに、これからも音楽をつくっていくよーー。ありがとうございました。