野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

シスコ綱引き祭り@不知火美術館の芝生広場

本日は、『シスコ綱引き祭り』@不知火美術館。芝生広場で開催の予定だが、雨が微かに降っていて、体育館に変更になりそう、とも思われたが、ギリギリに雨があがり、11:00より芝生広場で開催。

 

入口ゆみこさんと《おかえりなさい、シスコさん(讃)歌》の8曲を演奏。シスコさんのお孫さんのミアさんも来られているので、ついつい1曲1曲の説明(絵と歌詞の関連など)を語りすぎてしまうが、楽しい時間になった。入口さんの歌声も素晴らしい。

 

松橋中学吹奏楽部、豊年餅つき踊り、となり音楽教室、底井樋祭りなど、次々に地元の演目が続く。荒井良二さんが到着し、打ち合わせの後、荒井良二野村誠のシスコラボセッション。

 

荒井さんとシスコさんのことや、これまでの荒井+野村セッションを振り返るトーク少しして後、ゴールのわからぬままセッションが始まる。今日は5月4日、明日は5日。こいのぼり、シスコいのぼり、こいのぼり。こいは、のぼる。荒井さんが、こいのぼりを描いている。ぼくがピアノを弾き、声を出している。絵を描く音と太鼓を擦る音のセッション。どんどん絵ができあがっていき、途中で、ぼくは銅鑼の音を鳴らす。底井樋祭りでもドラがある。ドラは、こいのぼりの目玉にもなるが、満月にもなる。山の向こうにドラの満月がのぼる。荒井さんが描く。集中して楽器を演奏して時間が経過した後に、楽器を奏でながら観客の中に入っていって演奏。絵を描く荒井さんの前で太鼓を演奏しながら、美術館スタッフに交代でホースを振り回してもらう。観客の子どもも回してくれる。微かに雨が降り始めたか。すかさず、キーボードにタオルがかけられる。ぼくは、タオルの下に手を入れて、タオルに隠された鍵盤を演奏する。入口さんにも飛び入りしてもらって、シスコの歌を3曲歌ってもらう。こいのぼりの上に汽車が走り、川に船が浮いている。そう。こうやって子どもと歌を作ったんだ。お客さんに荒井さんの絵を見て歌詞を考えてもらう。即席うたづくり、っぽい時間。こうして、絵が完成し、ライブも終わりそうになる(ぼくが弾いた電子ピアノ、実は私物をお借りしたとのことで、使わせていただき大感謝)。でも終わる前に、せっかくだから綱引きをしよう。客席と舞台の垣根はなくなり、荒井さんチームと、野村チームに分かれて、綱引きが始まる。練習は、野村チーム勝ち。本番は、野村チーム勝ち。決勝は、荒井チーム勝ち。綱引き、面白い。手応えあり。サントリーホールの新曲も、綱引きになりそうと確信。

 

つなひきが終わってしばらくすると、突然雨が降ってきた。終演と同時に一気に雨。その後、土砂降り。無事に開催できてよかった。

 

美術館の里村さん、鈴木さんを始めとするスタッフの皆さん、おつかれさま。打ち上げの後、荒井さんをホテルに送迎の車内で、7月1日から始まる荒井さんの個展の件で打ち合わせ。ぼくは、荒井さんの展覧会場で流れる音楽をつくる。これでは足りずに、里村さんと荒井さんと3人で深夜ミーティング。