野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

諸民族の音楽/《ちりもつもればチャッコーナ》最終リハーサル

大阪音楽大学にやって来た。音楽学の井口淳子先生、ミュージックコミュニケーションの久保田テツ先生の共同研究で、「諸民族の音楽」を体験するワークショップ映像教材を作るというもの。民族音楽の授業でも、単に音源を聴かせたりするだけよりも、自分達で演奏してみるワークショップができると断然学生の理解が深まるのだそうだ。もちろん、民族音楽を理解しようとすれば、その土地に出向き、生活の中でその民族の文化を理解し、長い時間をかけて少しずつ理解が深まっていくものだ。でも、まずは興味を持ってみる入口としての簡単な体験の仕方を紹介する、ということ。

 

体験してくださったのは、クープランの研究するチェンバロ奏者、合唱指揮の方、ピアノ専攻のマレーシアからの留学生、ミュージックコミュニケーション専攻の中国からの留学生の4人。

 

今日は、タイの教育大学で教えてもらった村祭りをやってみたり、イギリスのヨークに留学した直後に出会ったガーナの音楽教育学者(彼はジョン・ペインターのもとで学んでPhDを終えて帰国する直前だった)に教えてもらったガーナの子どもの遊び、京都に滞在していたアフリカのダンサーから教わったアフリカの手遊びもやった。ヒューから教わったルイジアナの手遊びもやった。マレーシアのスクールオーケストラでやっていたらしい、ボディパーカッションも教わった。石を色々鳴らしたり、最後は即興で音を出したり、楽しい時間だった。

 

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夜は、「世界のしょうない音楽ワークショップ」の今年度6回目。新曲《ちりもつもればチャッコーナ》を練習。10名ほどのプロの音楽家と20名ほどの楽器の初心者の方々による約30名のオーケストラ。プロがうまいのは当然として、ワークショップ参加者の方々がどんどん上達していく。すごい。短い時間で、ぼくが的確な指示が出せると、どんどん良くなる。すごいなぁ。

 

井口さん、ヴィオラの森さん、バリガムランの小林さん、ギターの野口さんとご飯をご一緒して、世界のしょうないについて熱く語りあう時間も貴重。いよいよ2月25日が本番!!!

 

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