野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ジョン・リチャーズとの再会

宇城市不知火美術館で12月15日に開始する展覧会『表現は日常にこだまする』のために、連日、ワークショップを続け、ワークショップのアイディアを「ポスト・ワークショップ」作品として展覧会場で流す音源として創作中。全然終わらないのだが、イギリスからジョン・リチャーズが来日していて、今日、山口のDo a Frontでライブがある。梅田哲也さん、堀尾寛太さん、ティム・ショーとジョンの4人によるパフォーマンスというか、ショップというか展覧会というか、みたいなイベントらしく、ヘッドフォンとラジオ持参で参加するというもの。ジョンは、1995年にイギリスのヨーク大学で出会い、一緒にコンサートをした親友で、世界だじゃれ音Line音楽祭にも出演してもらった。

 

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ジョンが日本に来ているのに、会わずにいるわけにはいかない。でも、12月15日向けて、作曲しなければならない。午前中、猛烈に作業をして、3曲目の《黄昏の詩》の編集をかなり進め、ピアノなど楽器の多重録音はすませて、このスケジュールでも行くぞー、と決心。新幹線の車内はもちろん、JRのローカル線の車内でもずっと編集し続けて、なんとか《黄昏の詩》を形にして、久しぶりの山口に。

 

2001年にYCAM開館プレイベントとして、山口アートマネジメント隊の野村チームが結成され、2004年には、YCAM開館記念イベント『しょうぎ交響曲の誕生』を開催し、その後も、時々、山口でライブしてきたけど、かなり久しぶりに来た気がする。いつ以来なんだ。でも、イベント会場に行ったら、山口の知人に何人も会えたので、それも嬉しかったこと。

 

ジョンと再会。パフォーマンスは、とってもカオスで、とっても自由で、開放的で、遊びが詰まった楽しく居心地のいい時間だった。来てよかった!!!

 

ジョンがレジデンスアーティストのアリに、ぼくを紹介してくれる。

「こちら、ぼくの友達のマコト。」

すると、

「マコトって、マコト・ノムラ?」

と返ってくる。えっ、どうしてぼくの名前知ってるの?と思ったら、インドネシアのジャティワンギで会ったアリだった。世界は狭すぎる。淡路島の瓦と、ジャティワンギの瓦で、瓦の音楽の国際交流をしたのは、2016年だった。

 

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本番終了後30分の短い交流時間の後、とんぼ帰りで自宅に戻る。帰りの車内も、帰宅後も編集。4曲目の《里は今》をある程度、進める。