野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

どんどん日田どん!

大分県日田市のパトリア日田へ。林業の盛んな内陸の盆地の歴史ある町。1月29日のパトリア日田15周年に向けて、林業→木ということで、木曜日ばかりにワークショップを開催していて、8月、9月、10月と毎月1回開催してきたが、今月から月2回の開催。

 

駅でパトリア日田の中村美波さんと合流。昨日のブログに書いた日田の河童踊りに関する文献を早速探し出して資料をいただく。

 

午前中は、高村木材さんをお訪ね。子どもたちを集めて、木の魅力を広める「木レンジャー」の活動もされている。今回の公演のために、木琴などのオリジナル木楽器の製作でご協力いただき、木レンジャーにもご出演いただく計画。ワクワク。

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午後は大ホールでワークショップ。前回までのワークショップで生まれた5つの歌があり、それを今朝の電車の移動中までアレンジ作業を続けて5曲の合唱曲を書いた。この5曲に、ワークショップ参加者が楽器でどう加わるかで、

 

1 歌声

2 木の打楽器

3 クラリネットアコーディオンなどの音階のある楽器

 

の3通りあるのだが、1の歌声は少年少女合唱団の出演も決まっていてOK。2の木の打楽器も、高村木材さんとの探求などで順調。なので、一番普通な3の音階のある楽器が不足気味。休憩時間にリコーダーで「カエルのうた」をやっているのが印象的で、ぼくもピアノで伴奏をつけたら、パッへルベルのカノンのようにもなった。「カエルのうた」を次回以降も毎回やる課題曲にして、全員ドレミの出る楽器も持ってくることにした。

 

5曲をアレンジしていく作業も面白かった。それに加えて、楽器を仮面にしたり、紙芝居の厚紙をペラペラさせて音を出したり、想定しないパフォーマンスがいくつも生まれた。3人よれば文殊の知恵と言うが、集まるのはすごいと思う。小学生、高校生、大人、いろいろな年齢の人が集い、創造的な空気がいっぱいの楽しい3時間だった。

 

その後は、中村さんに、館長の及川さんも加わっての打ち合わせ。公演タイトルは、

 

オリジナル日田ミュージック

《どんどん日田どん!》

林業祇園囃子・相撲の神様大蔵永季をテーマにしたコンサート

 

という案が浮上。「どんどん」というのが、楽器を鳴らす音でもあり、「どんどん」アイディアが湧き出てくるようでもあり、、、、、。地元の相撲部などに協力を要請できないか、などもお話した。

 

林業、相撲、日田祇園囃子、どれもしっかり勉強して臨みたい。