野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

佐久間徹さん/《どんどん日田どん!》どんどん構想中

昨夜、佐久間徹さんの訃報があった。インドネシアで何度もお会いしてお話をさせていただいた。ご冥福をお祈りします。問題行動マガジンで徹さんにインタビューを行うことができ、徹さんがご存命の間に公開できてよかった。

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パトリア日田の15周年公演

オリジナル日田ミュージック

《どんどん日田どん!》

林業祇園囃子・相撲の神様大蔵永季をテーマにしたコンサート

を監修していて、上演台本の叩き台のようなものを作っている。原作の紙芝居「日田どん」では、天皇が日田どんの相撲を見てみたい、と言ったことになっているが、日田どんが初めて相撲節会に参加したのが、1071年なので、その天皇後三条天皇となる。『新編 大蔵永季伝』(2007、日田市豆田地区振興協議会)の西別府元日さんの原稿と資料を読み込む。日田どんは、相撲節会では常に「左」の相撲人だったようだ。

 

日田祇園囃子のCDから「水郷節」、「頃は卯月」、「梅が軒端」の3曲のメロディーを譜面に書き起こし、CDに合わせてケンハモやピアノで共演してみる。「水郷節」の方が、「頃は卯月」、「梅が軒端」よりもアップテンポ。

 

パトリア日田の中村美波さんと電話。高村木材さんが作ってくださる楽器は木琴で進んでいるが、拍子木(柝)は必要な気がするので、一つお願いしたい。説明するのに、参考の動画を探したら、打楽器の神田佳子さんが邦夫さんの柝をまとめた動画をアップしてくれている。さすが神田さん。

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とりあえず、第1部は、シーンごとに入れ替わりに出演者が登場してくるイメージが湧く。裏テーマとして、祇園囃子を入れて、それぞれの団体に、少し祇園囃子の《水郷節》のメロディーを入れると、なんとなく統一感が出てくる。

 

1 祇園囃子(誕生)

2 オリジナル木琴(相撲の稽古)

3 合唱団(何度も優勝)

4 チェロとピアノ(父の死)

5 吹奏楽(観音様のお告げ)

6 木レンジャー(木を切り寺社をつくる)

7 全出演者の紹介(フィナーレ)

 

第2部は、木を活躍させたい。日田の林業とオリジナル木琴を活躍させたい。また、1部で別々に登場した複数の団体が合体する演奏を盛り込みたい。より複合的に。これは、オリジナル木琴ができあがらないと、どんな曲になるかが決まらないので、それをもとに吹奏楽と共演したり、チェロとピアノと共演したりするシーンができあがるといい。

 

8 合唱+チェロ+ピアノ+石(たたみ石)

9 チェロ+ピアノ+オリジナル木琴+玩具チェーンソー(相撲大会の招待)

10 合唱+オリジナル木琴(女の子)

11 オリジナル木琴+吹奏楽(あなたの相撲のお相手は)

 

第3部は、相撲と音楽の部。実際に、地元の相撲部に出演してもらえないかを現在調整中。ここは、まだ考え中。

 

12 相撲+ピアノ連弾、相撲+吹奏楽、相撲+オリジナル木琴(土俵入り)

13 相撲+合唱(出雲小冠者)

14 合唱+下駄(優勝した日田どん)

 

エピローグは、これらの融合がうまくやれればいいので、日田祇園囃子相撲甚句が合体し、そこに西洋楽器やオリジナル木琴が加わるような曲が作れればいいかと構想中。

 

15 祇園囃子+チェロ+ピアノ+吹奏楽+合唱+オリジナル木琴(エピローグ)