野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

台風通過/朋有遠方より来る/JACSHA総会

台風14号の暴風域を午前中に抜けた。すると、ジャーナリストの岡本晃明さんから連絡があり、今、熊本にいるとのこと。コンビニが休んでいたり、公的機関が休んでいたりするが、個人経営のカフェなどはやっていたりする。里村さんと出かけて、岡本さんとお茶をする。色々な話をしたが、アーティストが作品やプロジェクトをやり遂げる意志の強さは、しばしば思い込みに支えられることが多い、というような話をした(これは、アーティストに限る話ではないが、、、、、)。ぼくの場合、漠然とした興味が、強い妄想に変化する。鍵盤ハーモニカを何気なく吹いていたのが、鍵盤ハーモニカを徹底してやると決意する瞬間がくる。その引き金にスイッチが入る種子は、それ以前の活動に潜んでいる。千住でだじゃれ音楽を始めたのが2011年だけど、その2年前に山口で「まえまちアートセンター」に宿泊した時に、障子に作品を残すようにリクエストされて、その場ででっちあげで作曲したのが《まえまちアートセンター》で、これがだじゃれ音楽の誕生につながる。だから、最近発表したことの中に、未来のプロジェクトの萌芽が隠れている。まだ自分でも気づいていない。まだ無自覚の何かを捕まえること。その他、色々話した。

 

夜は、リモートでJACSHA総会。JACSHA(=日本相撲聞芸術作曲家協議会)。開会の四股の後、役員選出で、ぼくは会長だったが、今度は監査になった。その後、会計報告や会費の決定、昨年度の実績の報告など重要な議題が続く。閉会の四股の後は、お楽しみの交流会。十五夜綱引きと相撲、ねってい相撲聞など、ここでは簡単に説明できない壮大なプロジェクトを語り合い、笑顔がいっぱいになった。