野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

トワダノワダイ/謎の数学者の勉強法/みかん杯

問題行動トリオの十和田市現代美術館での第1期(昨年8月)、第2期(昨年11月)の動画のダイジェストを確認する。第3期(5月14日、15日)に向けて準備中で、特に、5月15日に演奏する《問題行動ショー トワダノワダイ》は、元来3人で演奏していた曲をピアノ独奏に編曲したので、手が2本では足りない音楽。しかし、練習を続けてきて、ようやく指に馴染んできて、今日は今までで一番しっくりくる演奏ができた。残り3週間で仕上げていきたい。参加者募集中。

 

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「謎の数学者」というアメリカの大学の准教授の方のYouTubeで数学の教科書の読み方が目から鱗だった。全部理解できてなくても、どんどん読み進めると、どこかで全くチンプンカンプンになって理解不能になる。そうしたら、最初から読み返せと言う。2回目に読むと、もう少し先まで進んで理解不能になる。そうしたら、また最初から読み返せと。完璧に理解してから次に進むのではないと言う。

 

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言われて見ると、もっともだが、ぼくが数学の学生だった頃は、そんなふうに考えられなかった。確かに、楽譜を読むのでも、楽器を習得するのでもそうだなぁ。完璧に弾けなくても、少々間違っても、とりあえず初見で全部弾いてみる。また、数学熱が高まり、オイラーの公式など複素数に関するものに触れているうちに、大学2回生の時に複素解析を教わった藤家龍雄先生のことを思い出す。学生時代に現代音楽のコンサートに行ったら、藤家先生がいらして、どうして先生がいるのだろうと思ったら、「娘が作曲家なんだ」と仰っていて、作曲家の藤家渓子さんのお父さんだった。藤家先生の教科書、また欲しくなってきた。

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今日は、鍵盤ハーモニカを身体に当てて、振動を感じるケンハモ・マッサージをよくやった。来週は健康診断に行くから、体調を整えたい。

 

不知火美術館の4月30日のイベントに出場するので、一緒に競技したい方、野村までご連絡ください。

 

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