野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

弁慶と牛若丸/問題行動トリオ/門限ズとボーイズと

2月26日の『世界のしょうない音楽祭』に向けて作曲中。大きな柱になった《稚児桜》は弁慶と牛若丸が五条大橋で遭遇したシーンを描く。手事の場面は、まさに弁慶が牛若丸の太刀を奪い取ろうとするが奪い取れないで降参するまでのシーンだ。インドネシアのワヤンクリ(影絵芝居)も思い出される。すると、連絡もしていないのにバリガムランの小林江美先生からメールがやってくる。一人で作曲しているようだが、いろいろな方が力を与えてくれる。ということで、今日は、譜面を書いていた。菊武先生のおじいさまとお会いしたことはもちろんないが、こうして時代を超えて(勝手に)コラボレーションさせていただけることに感謝。

 

砂連尾理さん、佐久間新さんとの問題行動トリオのミーティング。本来ならば、今は十和田に行っていた予定だったが、コロナでまたもや延期。数々の延期を経ての次回公演に向けての楽しい雑談。

 

夜は、3月18日の門限ズ+ボーイズの公演に向けてのオンライン稽古。結局3時間のオンライン稽古をした後、さらに1時間追加で門限ズで話し合いもしたので、合計4時間をこえる濃密なzoomだった。バラバラだった断片が、一緒に過ごす時間が増えることで繋がり始める。ジグソーパズルが連結して何かの絵が浮かび上がってくるような感じで、少しずつモヤが晴れてくる。どんどん整理して面白くなってきているのが、何か隠し味になったり薬味になる大切なものを入れ忘れているような気もするので、ここらで、半年前にどんな実験をしていたのか、一度思い出した方がいいのかもなぁ。