野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

リモート公演/掃除や畑仕事

午前中は、門限ズとボーイズと九州大学のコラボ企画のリモート定例稽古。3月の公演に向けて。複数の地点で開催するリモート公演だと、福岡での指先の小さな動きが、北九州で巨大なスクリーンに投影されていて、巨大な指とダンサーが共演していたりするかもしれない。逆に、そのダンサーの影が福岡の会場の天井に投影されていて、その動きを見ながら、福岡の俳優が言葉を発しているかもしれない。福岡の俳優の言葉がUDトークにより文字となり、その文字が北九州の透過スクリーンの中で立体的に動き回っているかもしれない。北九州のピアニストは、その言葉を拾いながら、ピアノで弾き語っているかもしれない。こうやって考えた時、福岡と北九州の2地点で、リモートでお互いの表現に反応しながら共演しているのだが、それぞれの会場で行われていることは全く違う現象になったりする。リモートの共演をする場合に、お互いの体験を限りなく近づける方向を目指すのか、それともお互いの体験の差異を敢えて広げていくのか、と考えると、後者の方が面白いと思うので、後者を模索中。それにしても、モリッチ(森裕生)は対話で相手の言葉を引き出すの上手だなぁ。九州大学の大学院生たちの声をたくさん聞けたのも面白かった。

 

【報告】「演劇と社会包摂」制作実践講座オンラインワークショップ&ディスカッション|九州大学ソーシャルアートラボ

 

来週は、我が家に来客ラッシュなので、家の片付けなどを大慌てで開始。次の作品(フィリピンのダヤンとのプロジェクト)の作曲に取り組みたいところなのだが、まずは片付けることが作曲。畑の大根やカブを間引いたり、洗濯機を何度もまわしたり。里村さん個人蔵の作品をリビングの壁面に展示したり。

 

今日の「四股1000」は大相撲の幕下上位から十両を観戦しながら。2時半ー3時は、高砂部屋の力士が次々に登場し、呼出し邦夫さんの美声も満喫でき、行司の木村朝之助さんの裁きも見られるゴールデンタイム。

 

大相撲を観戦後は、色々買い物にも出かけて、明日も家の片付けが楽しくなりそう。