ぼくは大学で数学を学ぼうとしていた。今日は数学の話を色々した。多くの数学少年が憧れるように、ぼくもガロアに憧れた。エヴァレスト・ガロア(1811-1832)という天才がその後の数学を大きく先取りする数学を生み出した。ショパン(1810-1849)やシューマン(1810-1856)といった作曲家と同じ時代に生きた数学者だ。
ちなみに、微分積分という古典的な数学の基礎を築いたニュートン(1642-1727)と、バッハ(1685-1750)やヘンデル(1685-1759)の生きた時代が重なるのも面白い。数学の巨匠ガウス(1777-1855)は、ベートーヴェン(1770-1827)と時代が重なるのも面白い。不完全性定理のゲーデル(1906-1978)とケージ(1912-1992)も同世代だ。
大学2回生の時、ガロア理論だけは理解したいと思い、必修ではなかったが旦代先生の代数学の講義を受講した。数人しか受講していない講義を1年間かけて皆勤してノートを取り続けて、最後に五次方程式の解の公式が作れないことと、定規とコンパスだけで角の3等分線が引けないことの証明が鮮やかにされて、静かに感動的なフィナーレを迎えた。昭和という時代が終わり、ぼくの数学の学習も事実上終わり、平成が始まると同時に、本格的に音楽活動に専念することになる。
その思い出のガロア理論を、「高校生でも雰囲気だけ分かるガロア理論」として30分で解説してくれている動画があった。高校生の時に、こんな動画に出会えたら、どんなによかっただろう。苦労して学んだガロア理論の要点を、こんなに手短にまとめてくれるなんて。
問題行動トリオの打ち合わせ。2月5日、6日に十和田市現代美術館で行う公演について。2月の十和田は雪も深いかもしれない。寒いかもしれない。体調を万全にして臨みたい。